◆スペイン国王杯決勝 ○Rソシエダード2―2(PK4―3)Aマドリード●(18日、セビリア)

 日本代表MF久保建英が所属するRソシエダードが、決勝戦でAマドリードと対戦し、2―2で迎えたPK戦を4―3で制して6シーズンぶり4度目の優勝を飾った。久保は悲願のプロキャリア初タイトル、日本人として初めてスペインの公式戦優勝の快挙を達成した。

ベンチスタートとなった久保は2―2の後半43分から出場して、攻守に奮闘して勝利に貢献した。

 激闘を制した久保は優勝が決まると喜びを爆発。「初めてのタイトルはうれしいですね。大事な試合で負け続けてきたので、やっとこれで勝てたのは次に向けて弾みになるかな。ここでタイトル取れたっていうのは、引退する時に誇れるものがひとつ増えたのかなと思います」と自身初のタイトルをかみ締めた。リーグ戦は続き、6月には北中米W杯も控えるため「今日あのレベルの相手にプレーできたのは自信にはなるけど、調子に乗りすぎて今後も怪我をしないように」と気を引き締めることも忘れなかった。

 久保がベンチから戦況を見守った試合は、前半開始わずか14秒でスコアが動いた。Rソシエダードは左からのクロスをFWバレネチェアが頭で合わせて、最初のプレーで先制点を奪った。

 その後は、Aマドリードが攻勢を強め前半19分、ルックマンに決められて1―1に追いつかれる。前半の中盤以降は一進一退の攻防が続いたが、終了間際にRソシエダードはPKを獲得。これをFWオヤルサバルが左足でゴール左へ冷静に決めて再びリードを奪って、2―1で折り返した。

 後半もAマドリードが主導権を握る展開に。

何とか耐えていたRソシエダードだが後半38分、連続攻撃を浴び、最後はアルバレスにゴール中央で鮮やかなボールタッチから豪快な左足シュートを決められて2―2の同点となった。苦しい展開が続く中で後半43分、久保がピッチに入る。守勢に回る状況でなかなかボールに触ることは出来なかったが、勝ち越しは許さず、2―2で延長に突入した。

 久保は延長前半2分に中盤の位置でボールを受けるとドリブルで仕掛け、スルーパスを送るなど、チームに流れを生み出す。息を吹き返したRソシエダードは攻勢を強め、延長前半8分には久保のボールタッチから決定機を迎え、オスカールソンがエリア内でフリーでシュートを放つも、相手GKの好セーブに阻まれた。直後に相手に豪快なミドルシュートを許したが、クロスバーに当たってRソシエダードは救われた。延長前半にスコアは動かず、後半も互いに決定機は作れず、勝負は運命のPK戦へと突入した。

 PK戦は、先行Aマドリードの1人目、2人目のキックをRソシエダードのGKマレロが連続セーブ。Rソシエダードは2人目が外したが、4人目を終えて3―2でリード。5人目のマリンが冷静に決めて激闘に終止符を打った。6季ぶり4度目の国王杯制覇。久保はチームメートと歓喜に酔いしれた。

編集部おすすめ