◆体操 全日本個人総合選手権 最終日(19日、高崎アリーナ)

 世界選手権(10月17日開幕、オランダ)代表2次選考、愛知・名古屋アジア大会(9月19日開幕)代表2次選考を兼ねた大会で、男子の決勝が行われ、24年パリ五輪3冠の岡慎之助(助徳洲会)は、予選の得点と合わせた合計169・898点で2位にとどまり、初の日本一を逃した。

 ライバル橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)との一騎打ちだった決勝。

0・683点差からのスタートだったが、最初の床運動で安定感のある演技で13・900点。ミスが出た橋本をいきなり逆転した。

 中盤も安定した演技をみせたが、4種目目の跳馬で大技「ロペス」を決めながら着地でラインオーバーし、得点を伸ばせず、しっかり決めた橋本に0・284点差まで詰め寄られたが、最終の鉄棒でメリハリの利いた美しい演技でコールマン、リューキンを流れるように決めると着地もピタリと止めてガッポーズ。14・900点をだした。最後の橋本は15・00点でわずかに得点ではリードしたが、今年から男子に適用されるDスコアの内規加点が橋本に0・3追加され逆転された。それでも「楽しかった。刺激的だった。やっと鉄棒で自分らしい演技ができた。悔しさもありますけど2日間ミスなくやりきれたのはすごく自信になった」と納得した。

 28年ロサンゼルス五輪での個人総合連覇、ライバルの橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)と勝負するため、今年から課題にしてきた跳馬で、ここまで封印してきた大技「ロペス」を取り入れる覚悟を決めた。4年前の2022年の同大会で右膝全十字靱帯(じんたい)断裂した原因になってから回避し続けてきた大技。予選で成功したのに続き、決勝でも着地はラインオーバーになったが、決めて大きな壁を乗り越えのは大きな自信につながった。

 もちろん、まだ勝負づけは済んではいない。代表選考がかかる5月のNHK杯で3連覇で代表をたぐり寄せてみせる。

 ◆世界選手権代表 男子の代表は5枠。今大会の得点を持ち越して行われる5月のNHK杯での上位3人が選出される。2位までの選手は9月の愛知・名古屋アジア大会の代表も兼ねる。残りの枠は、団体総合で貢献できる選手が選出されることになっている。

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