歌手の石川ひとみ(66)が19日、東京・大手町三井ホールで「『まちぶせ』発売45周年記念コンサート~forever~」を行った。

 ステージに立った石川の表情は輝いていた。

持ち前のハイトーンボイスは今も健在。「わたしの毎日」で幕を開けると、「今日は心に残る記念の時間を皆さんと作っていきます」と高らかに宣言した。

 1978年のデビュー以来、自身最大のヒット曲「まちぶせ」が発売されてから45周年を記念したコンサート。同曲は荒井由実が作詞・作曲を担い、三木聖子さんのデビュー曲を81年に石川がカバー。重く切ない歌詞を伸びやかに歌う石川の表現力、一度聴くと耳から離れない中毒性のあるメロディーが若い女性を中心に刺さり、同年の紅白歌合戦初出場に導く大ヒットとなった。

 当時は代表曲が生まれず「次のレコードをリリースしたらやめよう」と決心した中で発売した勝負の一曲。忘れられない「元気をくれる曲、後押しをしてくれる曲、力になる曲、感謝でいっぱいの曲」だ。

 この日は、81年に歌唱した歌声とセルフデュエットした「まちぶせ(81―18ver)」(18年発売)も披露。45年前の自身と見事な融合を見せ「やってしまいました。何だか当時がよみがえってきます」と笑みを浮かべていた。

 これまでの歩みを振り返るセットリストでも魅了した。デビュー曲「右向け右」や「くるみ割り人形」などのメドレーを含めた全17曲を熱唱。

集まった500人からは終始大きな声が飛び交い、石川のパフォーマンスに熱狂した。

 現在デビュー48周年。2年後には大きな節目を迎えるが「信じられないです」と驚きの表情。「コンサートもそうですし、どんな出来事も、その通過点をいつもキラキラさせていられたらいいなと思っているので、2年後の50周年も輝けたらいいなと思ってます」。大切な曲をひっさげ、昭和のアイドルは令和でも輝き続ける。(古本 楓)

 ◆1981年の主な出来事

 ▼1月 ロナルド・レーガン氏が第40代米大統領就任▼3月 ピンク・レディー解散▼5月 フジテレビ系バラエティー番組「オレたちひょうきん族」放送開始▼7月 チャールズ英皇太子とダイアナさんが結婚▼8月 夏の甲子園は金村義明投手擁する報徳学園が優勝▼10月 巨人が日本ハムを破り、8年ぶりに日本一▼12月 鈴木善幸改造内閣発足、紅白歌合戦大トリは北島三郎「風雪流れ旅」

 ▼流行語 「ぶりっ子」「校内暴力」「ベンチがアホやから野球がでけへん!」「なんとなく、クリスタル」 

 ◆1981年の主なヒット曲

 ▼寺尾聰「ルビーの指環」(レコード大賞)▼五輪真弓「恋人よ」▼イモ欽トリオ「ハイスクールララバイ」▼近藤真彦「ギンギラギンにさりげなく」▼シャネルズ「街角トワイライト」▼田原俊彦「恋=DO!」▼西田敏行「もしもピアノが弾けたなら」▼松田聖子「チェリーブラッサム」▼松任谷由実「守ってあげたい」▼松山千春「長い夜」▼横浜銀蝿「ツッパリHigh School Rock’n Roll(登校編)」▼山本譲二「みちのくひとり旅」

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