◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
期待が高かっただけに“肩透かし”とも言える状況が続いている。高橋宏、金丸のダブルエースに、新設されたホームランウイング―。
だが、球団創設90周年の開幕戦は広島にサヨナラ負け。そこから5連敗を喫した。守護神・松山、上林が出遅れ、岡林、サノーが負傷離脱。アクシデントが続出した。遠い1勝に、ネットで厳しい声があふれる中、その責任を痛感していたのは井上一樹監督だった。「負けてばかりで世間も『何してるんだ』ってなるのは当たり前。一つずつ、切り替えて、と自分に言い聞かせてる」と唇をかんだ。
現状打破へ試合の映像と対峙(たいじ)する日々。借金6となった7日のDeNA戦(横浜)後、指揮官のスマホの通知音が鳴った。メッセージの送り主は、阪神ヘッドコーチ時に監督を務めた矢野燿大氏だった。「俺は、どんな状況でも、監督室を出る時は“かっこいい姿”を見せてやるって決意をもって、グラウンドに行ってたよ」―。
14日の広島戦(豊橋)の前日には、「豊橋(名物)は、ちくわだろ? ここで勝って、見通しよくなるんじゃないか」とユーモアを交えて選手を鼓舞。「かっこいい姿ではないけど、普段通りの姿を見せないと、勝ちも転がり込んでこないかなと思うから」と笑った。豊橋では勝ったが、現在4連敗中。勝ちに飢える井上竜の底力に期待したい。(中日担当・森下 知玲)
◆森下 知玲(もりした・ちあき)2018年入社。24年から中日担当。










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