大相撲の春巡業は21日、東京・足立区の東京武道館で行われた。幕内・宇良(33)=木瀬=は、申し合いで小結・熱海富士(伊勢ケ浜)らと関取衆最多に並ぶ計27番の猛稽古。

支度部屋では内容について多くを語らなかったが、報道陣から番数を伝え聞くと「27番? 思いのほかですね」と笑顔を見せた。

 角界屈指の人気力士も、初場所は4勝11敗、春場所は5勝10敗にとどまった。2場所連続の2桁黒星は自身初めてだ。今巡業では連日土俵に上がって精力的に稽古を重ねており、高田川巡業部長(元関脇・安芸乃島)は「来場所に懸ける思いが強いのではないか。しっかりやってますから。立派ですよ」と推察。稽古で胸を合わせた1歳下で元大関の幕内・朝乃山(高砂)も「宇良関の方がずっと相撲を取っている。体がすごい。かっこいいですよ」と敬意を表した。

 休場者が続出したことにより、15日の茨城・鹿嶋市での巡業から導入された幕内選抜トーナメント戦でも、ただ一人の皆勤を続けている。7度目となったこの日は3連勝で優勝を飾った。高田川巡業部長は「ベテランになってきても、稽古場だけでなく、割の土俵でもしっかり取ってくれている。

(他の力士も)見習ってもらいたい」と称賛。春巡業を大いに盛り上げる33歳が、夏場所(5月10日初日・両国国技館)も沸かせる。(林 直史)

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