ラグビーのリーグワンで日本出身選手の出場機会を増やすため、来季から適用される新たな選手登録規定は独占禁止法に違反するとして、海外出身で日本国籍を取得した選手らが20日に公正取引委員会に申告した問題で、氏名を公表しているトンガ出身の神戸・中島イシレリ(36)が23日、神戸市内での練習後に取材に応じ、新規定になれば今季終了後に「引退を考えています」と明かした。

 新規定は26~27年シーズンから適用。

日本で義務教育期間の6年以上を過ごすなどの条件を満たさなければ、海外出身選手はこれまでより出場に制限がある登録区分となる。一方で、日本代表に多大な貢献をした選手に対する優遇措置として日本代表キャップ30以上の選手は、これまで通りのカテゴリーとなる。

 申告者には中島のほか、同じく日本代表として2019年W杯で初の8強入りに貢献したラファエレ・ティモシー(34)や具智元(31)=ともに神戸=、レメキ・ロマノラバ(37)=三重=ら20人以上が名を連ねる。新規定を適用しないように求め、東京地裁には差し止めの仮処分も申し立てた。

 日本代表キャップ9の中島は、流通経大に入学した2008年に来日。15年、日本に帰化した。「やる気が出ないよね」と切り出すと、「悲しい。ラグビーをやりたいだけ、日本を強くしたいだけで頑張ってきたのに。レイシスト(差別主義者)がルールを作ってしまっている。裏切りですね」と強い言葉で思いを吐露した。

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