JRA史上10位の1123勝を挙げて今春に調教師を定年で引退し、今月から小島茂之厩舎=美浦=で補充員として働く国枝栄厩務員が、担当馬の初陣を迎える。25日の東京10R・鎌倉S(4歳上3勝クラス、ダート1400メートル)に手がけるトクシーカイザー(牡6歳、父キンシャサノキセキ)が武豊騎手=栗東・フリー=とのコンビでの出走が決まり、「乗っていただけるのはうれしいですし、結果がついてくるのが一番。

無事に競馬をしたいです」と期待を込めた。スタッフとして直接馬に携わる日々は新鮮なようで、「今までにないことで戸惑いもあるけど、出来ることが増えるし、楽しいね」と笑顔で充実の汗をぬぐった。

 その担当馬は前走の銀蹄Sで13番人気ながら3着に激走して、引き続き同じ舞台での一戦となる。22日の美浦・坂路での最終追い切りは、小島調教師が手綱を執って53秒4―13秒9を馬なりでマーク。厩舎と馬場までの間は、国枝厩務員が騎乗して運動などを行った。国枝厩務員は「まだ2週間くらいで、(担当馬に関して)とらえているのは微々たるもの。調教は小島さんが乗っているし、無事に競馬に向かえれば。いろんなことにチャレンジ、経験できるのは面白い」と、新たな視点でレースに向き合えることを楽しみにしている。

 ひたむきな姿に、小島師も感銘を受けている。「正直、どういう馬のつくり方をするのかと思っていましたが、昨日(22日)の夜もいい雰囲気でした。カイバなどもこうやってやりたい、と考えてやってくれているんでしょうね。うまくいっている気がします」と感心しきりだった。

厩舎の雰囲気についても、「ああいう方だから早く慣れちゃって、もっと前からいるような気がしますよ」と喜んだ。

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