大相撲の春巡業は26日、埼玉・入間市民体育館で行われ、29日間で27か所を巡る全日程を終了した。関脇・高安(田子ノ浦)は「大関時代(2017年から約2年半)以来かな」という皆勤。

「楽しかったですね。終わってみればあっという間。腰に大きなけがもなく、まさか完走できると思いませんでした」と充実した表情で振り返った。

 今巡業は完走を強く意識していた。稽古でも以前は「やらなきゃ」という気持ちが強かったというが、無理に追い込むことはせず「(体に)違和感が出たら、すぐにやめましたから。体調のコントロールをしっかり頭に入れて過ごしていました」と明かした。36歳は移動の連続の中でも、持病の腰痛を悪化させずに乗り切り、「こうやって皆勤できると、自信にもなります」と手応えも得た。

 巡業先でファンとふれ合う中で、一昨年や昨年と比べても声援が増し、写真やサインを求められる機会が多くなったことも実感できた。「ありがたいことに。自分でも思いますけど、ファンが増えましたね」。夏場所(東京・両国国技館)は27日に番付が発表され、5月10日に初日を迎える。先場所は8日目から7連敗するなど失速し、初賜杯を逃したが「毎場所チャレンジしていくしかない」と前を向く。

27日間で受けた多くの声援も力に変え、悲願に挑む。(林 直史)

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