◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第1日(30日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)

 今季は米下部ツアーを主戦場にしている石川遼(カシオ)が、国内初参戦。3バーディー、3ボギーのイーブンパー70で回り、トップと8打差の49位で初日を終えた。

「絶好調ではなかったけど、こういう日にイーブンパーで回れた。少ないチャンスをものにできたり、3パットがなかったり、ボギーを打ちそうなところで打たなかったホールもあった。そういうところが一打一打つながってのスコア」とポジティブに受け止めた。

 10番をバーディーで出たが、その後は伸び悩んだ。2オーバーまでスコアを落として迎えた後半の4番パー3で、流れを引き戻す一打が飛び出した。8番アイアンでの第1打を1メートルにからめると、5番では8メートルを沈めて連続バーディーを奪った。

 直後の6番でのピンチも切り抜けた。左フェアウェーバンカーからの第2打はトップし、グリーン奥斜面のラフまで転がった。「打ったことがないぐらいの傾斜の左足下がりだったので大変だった」。ピンまで距離がない状況で、慎重にイメージを膨らませた。選んだクラブは9番アイアン。低く出しエッジに当て球の勢いを殺し、OKにつけた。

「思った通りにはいったけど、うまくいきすぎた」と苦笑いを浮かべたほとのスーパーセーブ。続く7番パー3でも、2メートルを沈めてしのいだ。

 メキシコでの前戦で3番ウッドの代わりに投入したキャロウェイ「QUANTUM」のミニドライバーを、今週もバッグに入れた。パー3を除く14ホール中、9ホールでティーショットで握った。「うまくミニドライバーのテクノロジーを使いながら」のラウンド。フェアウェーが狭く球の落としどころが難しい、和合攻略への切り札とも言える。

 15番パー5では1打目、2打目で使用するなど多用した。「(フェースが)ディープで見た目は難しそうだけど、フェアウェーからでも拾いやすい。ヘッドの作りや、フェースのはじき感とか、3番ウッドの延長のクラブじゃなくて、ドライバーから下がってきているクラブだなっていうのを改めて思った」と好感触を口にした。

 日本での今季初戦。雨のなか3571人のギャラリーが訪れ、大勢が石川の組について回った。「すごく楽しかったし、緊張した。

(米下部ツアーの)コーンフェリーでプレーしているときの1000倍ぐらいのギャラリーがいるんじゃないかなと(笑)。だいたい向こうでは1人ぐらいなので」。初日から体感した、熱量のこもった声援に感謝した。

 「今日に関しては良しとして、明日につながるという気持ちでいる」。2010年の最終日に「58」をマークし、逆転勝利を飾った大会。残りの54ホールで、8打の差を詰めていく。(高木 恵)

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