競泳の今夏の日本代表の練習が1日、都内で行われ報道陣に公開された。4月28日には日本水連がドーピング違反などによって資格停止処分を科された選手でも、競技会前日までに資格停止期間が終了すればエントリーを仮申請できるルールを定めていたと一部報道があった。

これを受けて日本水連の村松さやか常務理事が取材に応じた。

 報道については「事実」と認めた。だが、日本水連はこの日までに措置を公表していなかった。村松氏は「公表するとなると、(選手名など)事案についても公表しなければならない。事案についてはJADA(日本アンチ・ドーピング機構)さんが発表するもの。JADAさんが公表していないのに、我々が主体的に公表することができない中で、先んじて発表することはできない」と非公表としてきた理由を説明した。

 当該選手は資格停止期間中に3月の日本選手権にエントリー。大会開幕前日までには停止期間は明けることとなっていた。日本水連は一度、出場申請を棄却したが、「選手たちの将来をサポートしたい。(大会開始日には資格停止の)期間が終わって許される立場なのであれば、チャンスを摘みたくはない」と3月4日の常務理事会で今回の規定が作成された。

 規定作成に当たってはJADAや顧問弁護士と相談し作られた。法的に問題ないことを確認した上で、措置が設けられた。

不公平性などさまざまな議論が重ねられたが、「選手の出場機会を奪わないでいこうというのが、常務理事会の意向だった。違反は故意ではなく、人に迷惑をかけていない。それであれば、今回は措置をするというふうに動いた」と当該選手を思っての措置だったと説明した。

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