全日本大学駅伝関東推薦校選考会(4日、神奈川・レモンガススタジアム平塚)の1万メートル第3組で途中棄権した城西大の中島巨翔(まさと)主将(4年)の状況について櫛部静二監督(54)は5日、幸い大事には至らずに埼玉・鶴ヶ島市内の選手寮に戻っていることを明かした。「軽度の脱水症状のようでしたが、昨日のうちに回復して普通に話せるようになっています」と話した。

 全日本大学駅伝関東選考会は、1万メートルのレースを各校2選手ずつ4組のレースを行い、全8選手の合計タイムの上位7校が本戦(11月1日、名古屋市熱田神宮西門前~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)の出場権を獲得。箱根駅伝の予選会は、一斉スタートのハーフマラソンに12人が出場して上位10人の合計タイムで競うが、全日本大学駅伝関東選考会は1人の失敗も許されない。駅伝と同様に大きなプレッシャーがかかるタフなレースだ。

 城西大は、中島が第3組で終盤に蛇行。懸命にゴールを目指したが、残り80メートルで途中棄権した。中島は「残り1周で足に力が入らなくなってしまいました」と櫛部監督に説明したという。櫛部監督は「キャプテンで責任感が強い選手なのでプレッシャーを感じていたようです。途中棄権は気にする必要がないので、まずはしっかりと体調を戻してほしい」と気遣った。

 城西大は第2組終了時点で通過圏内の7位につけていたが、最終組を待たずに敗退が決まり、3年連続の出場を逃した。それでも、最終組で柴田侑(4年)が意地を見せて、日本人トップの5位と激走。レース前の待機所で、中島の途中棄権を目の前で見ていたが、序盤からハイペースで飛ばし、魂の力走で28分5秒07の自己ベスト記録をマークした。柴田は「速い選手について、行けるところまでチャレンジしよう思いました」とレースを振り返った。

 城西大は今年1月の箱根駅伝で7位。4年連続でシード権(10位以内)を獲得した。今季の学生3大駅伝は出雲駅伝(10月12日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)と箱根駅伝(来年1月2、3日、東京~箱根間往復=10区間217・1キロ)の2戦となる。「全日本大学駅伝がない分、その期間はハーフマラソンにフォーカスし、強化したい」と櫛部監督は前向きに話す。中島は箱根駅伝では2年10区7位、3年9区6位といずれも復路で堅実な走りを見せた。早大1年時に2区で区間最下位のブレーキを経験したことがある櫛部監督は「責任感のあるキャプテンなので、また頑張ってくれるでしょう」と中島を思いやり、期待を込めて話した。

 全日本大学駅伝関東選考会は、第1組から最終組まで安定した走りを見せた日大がトップ通過。2位に東海大、3位に大東大、4位に神奈川大が続いた。

 昨年の選考会で次点の8位に終わり、18年ぶりに本戦出場を逃した東洋大は5位で通過。2年ぶりの復活出場を果たした。

 6位は中央学院大。ぎりぎりの7位通過は山梨学院大。

次点の8位の専大は山梨学院大とわずか0秒65差で惜敗した。1人当たりにすると、0秒08差に泣いた。

 昨年の本大会で優勝した駒大をはじめ、中大、青学大、国学院大、早大、帝京大、創価大、順大の上位8校はシード権を持つ。関東勢は計15校が参戦する。北海道1校、東北1校、北信越1校、東海1校、関西4校、中国四国1校、九州1校で計25校が出場。日本学連選抜(東海を除く全国7地区学連からの選抜)と東海学連選抜がオープン参加する。

 全日本大学駅伝関東選考会の最終順位は以下の通り。

 <1>日大

 <2>東海大

 <3>大東大

 <4>神奈川大

 <5>東洋大

 <6>中央学院大

 <7>山梨学院大

 0秒65差

 <8>専大

 <9>法大

<10>明大

<11>日体大

<12>東京国際大

<13>拓大

<14>芝浦工大

<15>立大

<16>国士舘大

<17>駿河台大

<18>東農大

<19>流通経大

記録なし城西大

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