◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・フェザー級(57・1キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・藤田健児―同級9位・武藤涼太(6日、東京・後楽園ホール)

 WBOアジアパシフィック・フェザー級王者の藤田健児(32)=帝拳=が6日、同級9位・武藤涼太(21)=松田=を迎え、5度目の防衛戦に臨む。5日は都内で前日計量が行われ、藤田は57・0キロ、武藤は56・8キロでクリアした。

 藤田にとって日本人選手との対戦は、2021年3月のプロデビュー戦以来、5年2か月ぶり。「どっちがホームか分からない状況になりますからね。あとは年が11個も違う。そこの面が大きいですかね。なめられてたまるか、まだ世代交代はさせない、そういう気持ちです」と語り、武藤について「(怖さは)そこ(若さ)だけですね。怖いものなしで(向かってくる)というのは自分にもあったことですから。向こうも、それを武器にはしてくると思うので」と受けて立つ覚悟を示した。

 21歳の若き挑戦者に対し「なめられてたまるか」という気持ちと同時に、格の違いを見せるという思いも「もちろんある」とニヤリ。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=が、中谷潤人(28)=M・T=との世紀の一戦へ向けて発言した言葉にあやかった。

 アマ10冠の藤田と尚弥は同じ年齢で、アマチュア時代にナショナルチームでも切磋琢磨(せっさたくま)。今夏に2度、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を控えた尚弥とスパーリングも行っている。「N君(尚弥)のおかげでボクシングが周知されている。

とはいえ、あそこで火を絶やさない。再燃させるつもりで。『THE DAY』じゃなくて『THE WEEK』。これは言いたいなと」と笑わせた。

 尚弥は将来的に、日本男子初の世界5階級制覇を目指してフェザー級に転向する意向を表明している。WBO同級1位にランクされる藤田は「今回、僕はセミファイナルで、メインに出場する中野(幹士)も同じフェザー級。僕も世界一歩手前のところにはもう来ていると思うので、お互いにフェザー級で世界を取るための一戦だと思っている。そこで僕らが日本人としてフェザー級で世界を取って待ち受ける、そういう気持ちではあります」と語り、待ち受ける相手を問われ「某モンスター」と口にした。

 「世界を近くに感じるようになっています。いつでも準備できるようにはしています」と語った藤田は、「明日は思いを爆発させたいですね」と会心の勝利で世界挑戦へとアピールすることを誓った。

 挑戦者の武藤は、11歳上の世界ランク1位との対戦に「本当に失うものは何もない。僕はチャレンジャーらしく、ボクサーとしての先輩に気持ちもボクシングも思い切りぶつけるだけ。

ただ、その中でやっぱり相手も世界ランク1位なので、そこを狙っていきたいなというのはあります。今はすごく落ち着いていますし、明日が楽しみです」と覚悟を示した。

 戦績は藤田が10戦全勝(5KO)、武藤が9勝(5KO)1敗1分け。

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