歌手の新沼謙治(70)が5日、東京・蒲田の大田区民ホール・アプリコ大ホールで「デビュー50周年記念コンサート~限りなき前進~」を行った。1976年2月1日に「おもいで岬」でデビューし、「嫁に来ないか」「ヘッドライト」「津軽恋女」など数々のヒット曲をリリース。

2025年にデビュー50周年を迎え、東北を中心に数十本のコンサートツアーを行っており、この日はその集大成ともいえる東京公演となった。

 約1500席の会場は、デビュー当時からの熱烈なファンでいっぱい。「この東京でリサイタルが開けたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。新沼謙治、デビューして50周年を迎えることになりました。ここまで来るのに働いて、働いて、働いて、働いて(笑)、そして今日もまた、50年間に出会った大勢の皆さまに来ていただいています。(皆さまの)この貴重なお時間ですから思い出に残る、楽しい愉快なステージを作り上げたいと思っております」とあいさつ。デビュー曲「おもいで岬」を始め、「嫁に来ないか」や「酒とふたりづれ」「飛行機雲」、最新シングル「思い出したよ故郷を」など全19曲を熱唱した。

 また、クラシックギターを弾きながら中村雅俊の「ふれあい」、ドラムを叩きながらジャッキー吉川とブルー・コメッツの「ブルー・シャトウ」を歌唱。エルビス・プレスリーの「好きにならずにいられない」など民謡から演歌、フォーク、ロックナンバーまで幅広いジャンルの歌で最後まで客席を楽しませた。

 「思い出したよ故郷を」のカップリング曲「アルバムの中の君」では、亡き妻の元バドミントン世界女王・湯木博恵さん(享年62、2011年逝去)についても触れた。「かけがえのない愛する妻に書いた曲です。35周年のときには、彼女が病院から出て来て、あの角の席で見ていました。

元バトミントンの世界チャンピオンで、素晴らしい人でした」と沈痛。「(僕より早く亡くなったのは)頑張り過ぎたのかもしれませんし、僕が頑張らせ過ぎたのかもしれませんが、今となっては分かりません」と思いを馳(は)せた。

 この日の公演の模様を収録したDVD「デビュー50周年記念 新沼謙治コンサート~限りなき前進~」が10月21日に日本コロムビアから発売される。

編集部おすすめ