◆陸上 セイコーゴールデングランプリ(17日、東京・MUFG国立)

 女子3000メートルで、田中希実(豊田自動織機)は8分55秒95の5位。この日は、約2時間前に1500Mで日本勢トップの4位となり、ハードなスケジュールをこなした。

レース後は「全盛期の頃よりはほど遠いレースだったと2本とも思う」としつつ「今の力に逃げずに向き合えたし、負ける、勝つに縛られずに自分にできること、したいことを大事にできた」と振り返った。

 視界明るく臨んだ今季。ただ、4日の「ゴールデンゲームズinのべおか」では、5000メートルで16分0秒89の21位。「自分を見失っていた。今シーズン、何も走らない方がいいんじゃないか」と失意に暮れた。1万メートルを制した10日の木南記念(大阪)も含めて「そもそもなぜ自分は走るのかとか、自分自身、走るために生まれてきたぐらいに思ってたんですけど。そもそもなぜ走るのかって問い出した時に、自分は何で生まれてきたのかっていう部分までになってしまって」と胸中を明かした。

 この日は過密スケジュールの中、2レースを完走。「今日はそういう答えのない問いは湧いてこなかったし、純粋に走る中で自分がどういうことがしたいかとか、生きてるってことだったり、走るっていうことが普通に自分の中で受け入れられてたので、そこが今日は良かった部分」。レース直前の恐怖心もあったというが「自分にこれしかできないということをして負けたので。どこか清々しくて」。田中は「1500が終わって、その感覚をすぐに生かしたいと思ったまま終わるよりは、今日はすぐに2時間後に試せたので。

それがすごく嬉しかった。3000を走るのが楽しみだと思って走れたので、2種目走ってよかったな」と、前向きにうなずいた。

 

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