陸上の静岡県高校総体が22日にエコパで開幕する。西部総体男子5000メートル競歩で21分5秒18の大会新をマークした伊藤悠真(浜松西2年)が出場する。

昨年の自己ベスト(23分24秒10)を、2分以上更新した期待のウォーカーが、初の県制覇を狙う。

 183センチの長身を生かしたストライドが持ち味。2歳から始めた競泳に打ち込んだが、中3時に出場した駅伝で陸上に興味を持った。「実は水泳にも飽きていた」。昨年8月には長距離から競歩に転向。「母から勧められた。前々から周りの人に、歩くのが速いと、言われていたので向いていると思った」。ひと冬越えて一気に頭角を現した。

 21分切りも目前。高2で20分台をマークした県勢選手は過去、世界選手権の銀メダリスト・川野将虎(27)=旭化成、御殿場南高出=だけだ。昨年の全国総体8位入賞タイム(20分55秒23)にも10秒ほどで、今年目標に掲げる「全国入賞」を狙えそうな位置にいる。

 県ではタイムよりも順位にこだわる。

競歩は上位5人が東海大会に進み、東海で5位以内に入ると全国切符が手に入る。「記録を意識して失格が怖いので確実な歩きで優勝したい。タイム順で全国の組み分けがあるので東海では記録も狙う」。将来的には川野が高3でマークした県高校新(20分2秒38)も視野に入れる。本格的に競技を始めて1年に満たない伊藤は、未知の可能性を秘めている。

 ◆伊藤 悠真(いとう・ゆうま)2009年10月31日、磐田市生まれ。16歳。2歳から水泳を始め、浜松西中3年冬から陸上を始めた。183センチ、59キロ。

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