将棋の藤井聡太六冠=竜王、名人、王位、棋聖、棋王、王将=が18日、「第34回関西囲碁将棋記者クラブ賞」を受賞し、大阪・高槻市の関西将棋会館で表彰式に出席。歯列矯正の治療が好結果につながっている…かもしれないと明かした。

 6年連続6回目の受賞となった藤井六冠。高槻市内で17日に第84期名人戦七番勝負第4局を終えて、タイトルを防衛したばかりの疲労を感じさせることなく、時折笑みを浮かべるなど、リラックスした表情でセレモニーに臨んだ。

 賞状、副賞のほか、記念品として「昭和~平成時代の名古屋鉄道第7巻 瀬戸線」という著書を記者クラブからプレゼントされ、イベントの合間に熟読。相変わらずの鉄道ファンぶりを見せつけた。

 質疑応答で24年頃に始めた歯列矯正の話題となった。某記者が、歯科医療に従事している友人の“見る将”した感想として「藤井先生の歯列が美しくなっている。対局に好影響を与えているに違いない」と話したエピソードを明かした上で「実際、どうなのか」と質問した。すると若きレジェンドは以下のように答えた。

 「少し前から矯正の治療をしてまして、だいぶ噛(か)み合わせも良くなってきたかなと感じています。将棋に影響あるかどうかは自分的には分からないですけど(笑)、健康は対局に臨む上で(将棋を)続けていく上で大事なことではあるので、このタイミングで矯正の治療をしたというのは良いことだったと感じています」

 対局への直接的な影響は未知数だが、長い目で見れば「大事」だと明かし、長く将棋界のトップに君臨するためにも必要な治療だったと説明した。

 記者クラブ賞は2025年度(囲碁は25年)に活躍した関西所属棋士を対象に、担当記者の投票で決まるもので、藤井六冠のほか、囲碁の井山裕太碁聖も受賞(6年連続18回目=対局のため欠席)。囲碁の余正麒九段(初)と将棋の藤本渚七段(2年ぶり2回目)に特別賞が贈られた。

 余九段には著書「将棋棋士 私の戦い方 AI時代を勝ち抜くために」が藤井六冠と藤本七段のサイン入りで、藤本七段には「読みたかった」というリクエストに応じて「大山VS升田 全局集」と「ポーランド年代記と国家伝承」の2冊が贈呈された。

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