◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 先日、人気アイドルグループを卒業して1年ほどたった女性タレントが「今は週6日休み」「収入が4分の1になった」とバラエティー番組で明かし、話題になった。プロアスリートが引退後のセカンドキャリアで苦戦するケースはよく聞く。

20代で区切りをつけることが多い女性アイドルも同じだと、芸能関係者は口をそろえる。

 入れ替わりが激しい芸能界で生き残るのは生半可な話ではない。映画やドラマで主演を務めたりバラエティーで活躍する人は一握り。テレビで見ない=活躍していない、とはならないが、アイドル時代よりもメディア露出が減ってしまう人が多いのが現実だ。

 卒業間近のアイドルを取材する度に将来への不安は耳にする。超がつくトップアイドルでさえも「グループの看板が離れた時に、自分に仕事をお願いしようと思ってくれるのか…」と伏し目がちに話していた姿は印象に残っている。15年近く中心メンバーとして活躍した別の人も、卒業直後の取材で「アイドルじゃない自分って何もないんだなって落ち込んだ」と吐露。「家でずっと悩んでました」と打ち明けていた。

 アイドル卒業後の進路は、一般的に女優・タレント業のほか、ファッションのプロデュース、YouTubeなど多岐にわたる。ファンクラブを設立し、定期的にイベントとグッズ販売を行うことで収入を得る人もいれば、結婚、出産を経て仕事の割合を減らす人もいる。

 どんな道に進もうと、アイドル時代に培った表現力と忍耐力は確かな財産として生きるはず。その後の人生でも幸せな日々を送ってほしい。

(芸能担当・松下 大樹)

 ◆松下 大樹(まつした・ひろき)2023年入社。坂道シリーズ、ハロー!プロジェクトなどを担当。

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