バレーボール男子日本代表主将の石川祐希(ペルージャ)が21日、イタリア挑戦11季目で自身初のイタリア1部セリエAの優勝、世界クラブ選手権、スーパー杯、欧州CL連覇の主要タイトル「4冠」を総なめにした2025―26年シーズンを終えて、羽田空港着の航空機で帰国。石川は空港で取材に応じ、けがもあったシーズンを振り返った。

 4つの金メダルを首から提げた石川は「非常に複雑な(気持ちの)シーズンでした。メダルを4つ取ることができたのはうれしく思うけど、4つのメダルのうち3つはけがであまりコートにも立てなかったので、悔しい思いと、けがで仕方ない思いと。喜べることでもあるし、心残りでもあります」と率直な気持ちを明かした。

 シーズン前半は出場機会もあったが、後半に入った2月のセリエAのリーグ戦で負傷し、右膝内側側副靱帯損傷を負った。チーム内の激しいアウトサイドヒッターのポジション争いもある中で、2か月近くコートを離れた。公式戦に復帰したのは今月6日のセリエAの決勝戦で、リリーフサーバーで途中出場した。その後、16日、17日の欧州CL準決勝、決勝もリリーフサーバーの1ポイント起用されたが、「(優勝に)絡めなかった」と表情からは悔しさが大きそうだった。

 世界屈指のペルージャでの2季を終えて「僕はここでペルージャを離れる」と退団を明かし、新天地は近く発表されるという。2季目の今季は不完全燃焼だったが、“世界最強軍団”での2季を経て「勝ち続けるには何が必要か。勝ち続けた選手と一緒に日頃から生活して、練習して、一緒に過ごすことで学ぶことができた」と強豪クラブでの刺激的な日々を振り返った。

 ペルージャのロレンツェッティ監督からは練習から「一本も無駄にしない」と言われ続け、胸に刻んだ。「彼らも特別なことをやっているわけではない。

練習通りにプレーできていることが強さ。ペルージャでプレーしないと一生分からなかったかもしれないし、所属したから学ぶことができた」と振り返った。「勝ち続ける精神」は、日本代表に向けても必須。「代表でもそういった一本の大切さは重要で、より良い練習を代表でもしていきたい」と還元していく。

 この後はすぐに代表シーズンが始まる。今季は26日に全員が集合の予定。負傷の右膝は「動きの中でたまに痛みが発生する」といい、患部にはテーピングを巻いて練習をしてきたが、状態は上向きだと明かした。「今シーズンの最大の目標は(9月)アジア選手権で(優勝して)五輪の切符を取ること。そこにピークを合わせていく。イタリアシーズンではあまりコートに立てなかったので、代表ではコートに立って、主将として勝ち続けるために全うしたい」と誓った。

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