◆米大リーグ パドレス0―4ドジャース(20日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が20日(日本時間21日)、敵地・パドレス戦に「1番・投手、指名打者」でフル出場し、打っては1回表先頭の1打席目に初球を中堅右に運ぶ先制の8号先制ソロを放つと、投げても5回88球で3安打無失点に抑える好投を見せて、4勝目を挙げた。ドジャースは2連勝で同地区の2位パドレスと1・5ゲーム差にした。

 「リアル二刀流」が戻ってきた。直近3登板は投手に専念するため、登板日は打席には立っていなかった大谷。だが、4月22日(同23日)の敵地・ジャイアンツ戦以来4登板、約1か月ぶりに投打同時出場を果たした。

 すると、大谷劇場はプレーボール直後に始まった。1回表、先頭の1打席目。先発右腕・バスケスの95・5マイル(約153・7キロ)直球を捉えると、打球速度111・3マイル(約179・1キロ)、打球角度39度、飛距離398フィート(約121メートル)で中堅右のスタンドに飛び込んだ。登板日の本塁打は今季初で、登板日の先頭弾はメジャーのレギュラーシーズンでは初めてだった。打者で出場した試合では6試合ぶりの本塁打となる8号ソロで自ら先制点をたたき出した。

 投手としても圧巻だった。3回までは、4三振を奪うなど、1人の走者も許さない完璧な立ち上がり。打線も2回にはT・ヘルナンデスの右犠飛で1点を追加し、5回には先頭・大谷の四球を起点にタッカーの右前適時打でリードを3点に広げた。4回は1死一、二塁のピンチからこの日最速の100・2マイル(約161・3キロ)を投じるなど、2人を抑えて無失点。

3点リードの5回は2安打1四球で1死満塁のピンチを迎えたが、タティスを初球のスイーパーで注文通りの遊ゴロ併殺打で打ち取って大谷は何度もほえて喜びを爆発させた。

 大谷は約1か月ぶりの投打同時出場での躍動に「(投打同時出場を)やって欲しいと言われるのが、このスタイルが1番自分にとってベストかなと思う。今日みたいに投げてもよくて、打っても結果がよかったら、それ以降も使ってもらえる機会は増えると思う。ただ全体の長いシーズンですし、チームの状況も見て、DHとして試したい選手、使いたい選手、休ませたい選手もいると思うので、そこらへんは臨機応変にどちらでもいけますよと言うスタイルではいるので、そこは完全にチームに任せています」と振り返った。

 その上で「投げるだけだからと言ってテンションが下がるということもないですし、投打で出るからと言って必要以上にテンションが上がることもないので、ひとつの仕事として自分の役割として捉えているので、1打席目はいい仕事ができましたし、苦しいなりに5回を投げて全体的によかったんじゃないかなと思います」と、大谷にしか分からない境地を口にした。

 13、14日(同14、15日)は投手専念、休養で2試合連続打席に立たなかったが、「休みも入れながら。故障者もちょっとずつ出ているので、長いシーズンを乗り切るためにチームとしても色々考えながらやって考えてくれているとは思うので、その意見には賛同していますし、お互いが理解して納得して1試合、1試合こなしていけば、いつ休んでも、出ても納得していいパフォーマンスが出る可能性が高いんじゃないかなと思います」と話した。

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