レスリング 明治杯全日本選抜選手権 第2日(22日、東京・駒沢体育館)

 世界選手権(10月・バーレーン)代表、愛知・名古屋アジア大会(9月)選考会を兼ねて行い、男子グレコローマンスタイル63キロ級で24年パリ五輪60キロ級で文田健一郎(ミキハウス)が、五輪以来の復帰戦で優勝した。

 約1年9か月ぶりの実戦となった21日は、さすがの動きで決勝まで進出。

迎えた決勝は中村真翔(育英大)と対戦し、序盤から積極的に攻めてスキを与えずテクニカルスペリオリティーで優勝。続く全日本選手権の覇者、田南部魁星(ミキハウス)とのプレーオフも制し、世界選手権代表権も引き寄せた。「オリンピック以来の優勝という立場になれて、改めていいものだなって、勝つっていいことだな思います」と感慨深げに話した。

 復帰を予定していた昨年12月の全日本選手権は左膝靱帯(じんたい)損傷のため欠場した。当初は全日本で63キロに出場し、今大会で自身の階級60キロで挑戦するはずだったが、その青写真は崩れた。非五輪階級での出場でアジア大会の代表権はなく、世界選手権の内定だけだが、見ているのはその先にある28年ロサンゼルス五輪での連覇。今年12月の全日本選手権から自身の階級60キロに戻す予定だ。「この段階でマットに立ててよかったなと実感している。課題が見えたりして、こうしたい、ああしたいという思いがすごく沸いてきている。これからレスリングに取り組むのが楽しみ」と喜んだ。

 世界選手権へは今後、関係者や自分の調子などを考慮し、出場を決める予定だ。

 21日に続き、妻と長女、昨年誕生した次女がスタンドで観戦。

耳に届く「パパ頑張ってー」の声を後押しに勝利がつかみ取った。勝利が決まると今度は「おめでとう」の祝福の声。満面の笑みで「ありがとう」と手を振り喜びを分かち合った。「本当に声が通りますね。セコンドの声より大きく聞こえます。声を出して応援してくれるのがすごくうれしくて。月並みですけど勝利の女神が3人見ていたので、さすがに負けられないなと。応援に来てくれた試合は負けないという連勝記録を継続中なので、これからも応援にたくさんきてほしいですね」と柔らかな笑みを浮かべた。

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