女優の田辺桃子が、来秋公開の映画「きみの音が見えたとき」(今井和久監督)で長編単独初主演を果たすことが3日、発表された。10月より福井オールロケでクランクインを予定している。

 1967年(昭和42年)に、福井・鯖江市の障害者施設で暮らす視覚と知的障害のある人たちで結成され「奇跡のバンド」と呼ばれた「ミックバラーズ」の実話がモチーフ。音楽に挫折した主人公が、障害のある人たちと出会い音楽を指導することによって、自分自身も成長していくストーリーで、主人公の七沢奈那を田辺が、奈那の父を仲村トオルが演じる。この日福井市内でキックオフパーティーが開かれ、田辺と仲村の出演が発表された。

 田辺は「奈那と一緒に、自分自身もまだ知らない自分に出会ってみたいなっていう気持ちになりました」とコメント。「この作品は、年齢とか職業とか、住んでいる場所とか、そういうものを取っ払って、どなたでも共通して受け取ってもらえるメッセージがたくさん込められていると思います。音楽の縁や、人とのつながりを大切に描く作品になると思うので、ぜひ楽しみにしていてください」と語る。

 仲村は「いい映画になるための力の一つになれることが一番楽しみです。完成した作品を観(み)た時に、『ああ、いい映画になったな』と思えるように、そのために頑張りたい」と意欲、「僕自身、パラリンピックのアスリートの方たちを見て、力づけられたり、勇気をもらったり、『弱音を吐いている場合じゃないな、頑張ろう』と思うことがよくあるんです。この映画も、観てくださった方がそんふうに何かを感じてもらえる作品になったらいいなと思っています」と述べた。

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