歌舞伎俳優の市川染五郎が3日、大阪市内で大阪・SkyシアターMBSで5日に開幕する主演舞台「ハムレット」(14日まで)の取材会に出席した。

 人間の苦悩を描いたシェークスピア劇「ハムレット」をデヴィッド・ルヴォー氏が現代的に演出。

染五郎はストレートプレーの舞台に初出演で初主演。かつて祖父の松本白鸚、父の松本幸四郎も演じたデンマーク王子ハムレットを演じることについては「翻訳の言葉も違いますし時代も違いますし、やる役者も、お客さんも祖父と父とは時代が変わると違うなという風に感じますので、あまり3代でやっているってことは正直、そこまで意識はしていない」と、自分なりの現代のハムレット像に注力している。

 1か月間の東京公演中には、白鸚、幸四郎ともに観劇に訪れたそう。「父は『ちゃんと生きたハムレットになっていたから、それは良かった』と言ってくれました。それは最初、ハムレット発表のコメントでも『生きた演劇としてお見せしたい』と書いたんですけど、そこを感じてくれたのはすごくうれしかったですね」とほほ笑んだ。

 東京で1か月間積み重ねきたものを、さらに深める数週間にしたいと意気込む染五郎。「人間の本質を描いているというか、他のシェークスピア劇もそうなんですけど、やっぱりどの時代にも人間が普遍的に持っている思考とか欲とかそういうものを浮き立たせている演劇のジャンルという印象。一つ一つ言葉にもしっかり重量感を持たせて伝えるということはとても意識しています」と気持ちを引き締めた。

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