プロボクシングWBC世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(30)=帝拳=が4日、都内でWOWOW「エキサイトマッチSP オラスクアガvs飯村樹輝弥、CPフレッシュマートvs岩田翔吉」(15日午後9時~、WOWOWライブ・オンデマンドで放送・配信)の収録に参加した。

 岩田は3月15日に王者ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)を8回TKOで下し、1年ぶりの世界王座返り咲きを果たした。

収録で試合を振り返り「この試合に向けてやるべきことはしっかり見せられたと思う。今はスタイルの精度をもっと上げることに取り組んでいる。前回の試合ではダメージもなかったので、試合後すぐにジムワークを再開した。次はさらにバージョンアップした試合を見せられる自信があります」と言葉に力を込めた。

 次戦は、同級1位エリク・バディージョ(30)=メキシコ=との指名試合になる見通しだ。岩田も「自分はそう聞いています」と明かし、バディージョについて「出入りがあって足を使える選手。僕とやるならサンティアゴのようなスタイルでやってくる可能性もある」と分析。昨年3月の初防衛戦で敗れた現WBA・WBO同級王者レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)を引き合いに出しながら、「そうなった時に、とにかく足で追い詰めるボクシングというものを、いま徹底してやっています」と攻略への青写真を描いた。

 5月29日からは千葉・成田市でジムメートの那須川天心、松本流星、増田陸、坪井智也とともに下半身強化を目的とした合宿を敢行。5日午前に打ち上げる予定で「これまではメニューをこなすだけで精いっぱいだったが、今回はタイムや自分が設定した課題を毎回上回れるような走り込みが初めてできている。ボクシングの出入りのスタイルの精度だけでなく、スタミナや体の耐久性もかなり上がっている実感があります」と手応えを口にした。

 世界王座の返り咲きは大きな自信にもなった。

しかし、その視線はさらに先を見据える。「最初に世界王者になった時は、子どもの頃からの夢をかなえた達成感がどこかにあった。でも今はそんな甘くない世界だと分かっている。本当に厳しい世界の中で戦っていく上で、絶対に妥協せずやっていきたいという気持ちで取り組んでいる」。王者としての覚悟をにじませた。

 まずは指名挑戦者を退けることが最優先だが、その先にはIBF同級王者タノンサック・シムシー(タイ)との王座統一戦、そしてサンティアゴへの雪辱も視界に入る。「この試合をクリアできた先に、(今年中に)もう1試合やりたい感覚ではいますね」と語った岩田。王座返り咲きで満足することなく、さらなる高みへ歩みを進めている。

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