◆女子プロゴルフツアー ヨネックスレディス最終日(7日、新潟・ヨネックスCC=6483ヤード、パー72)

 2位に3打差の首位からスタートした吉田鈴(りん、大東建託)は、3バーディー、2ボギーの71で回り、通算8アンダーで念願のツアー初優勝を飾った。一時は1打差3位に後退したが、すぐに再逆転。

日本女子ツアー通算4勝の優利(エプソン)を姉に持つ22歳の人気女子プロが新潟でうれしい1勝を手にした。姉・福嶋晃子と妹・浩子、姉・堀奈津佳と妹・琴音、姉・岩井明愛(あきえ)と妹・千怜(ちさと)に続いてツアー史上4組目の姉妹優勝となった。優勝インタビューではギャラリーから「かわいい!」と感嘆の声が上がった。

 2打差の2位は木戸愛(めぐみ、日本ケアサプライ)、政田夢乃(なないろ生命)、倉林紅(こう、サーフビバレッジ)の3人。

 7番パー5で痛恨のボギーを先行させた吉田は、その時点で、木戸と倉林に逆転を許し、一時は1打差3位に後退した。しかし、その直後の7番パー3でバーディーを取り返し、すぐに首位に返り咲き。13番パー5でバディーを奪い、単独首位に立った。

 2012年7月のサマンサタバサレディース以来、ツアー史上最長となる14年ぶりの優勝に向けて好プレーを続け、1打差で吉田を追っていた木戸が17番パー4で第2打を右に曲げてまさかのOBでダブルボギー。痛恨のセカンドOBで流れを失った。

 吉田も第2打を右に曲げて、あわやセカンドOBのピンチだったが、ボールは、ぎりぎり残り、3オン2パットのボギーで切り抜け、踏ん張った。

 2位に3打差をつけて第2ラウンドを終えた後、吉田は勝負の最終ラウンドに向けて「緊張すると思います。その緊張をうまく持っていきたい。

失敗を恐れるより、振り切りたい」と凛とした表情で語っていた。

 シーズンオフには父の英隆さんが都内で経営する居酒屋を手伝うこともある「看板娘」。父の居酒屋の好きなメニューは「ギョーザ」という。ツアー屈指の人気を誇る吉田鈴には、この日も多くのギャラリーが追いかけて応援。優勝を決めた瞬間、18番グリーンでは感動の涙を流すファンもいた。

 同週開催の全米女子オープン(米カリフォルニア州リビエラCC)にメルセデスポイントランク首位の佐久間朱莉(大東建託)、同2位の河本結(リコー)をはじめ、10位以内の選手のうち8人が参戦。ランク上位選手の多くが不在だったが、大会は大きく盛り上がった。堂々の主役は、吉田鈴、22歳だった。

  ◆吉田 鈴(よしだ・りん)2004年2月21日、千葉・市川市出身。22歳。6歳の時、姉・優利(国内ツアー4勝)の影響でゴルフを始める。千葉黎明高―日本ウェルネススポーツ大。

21年日本女子アマ4位。24年7月の大東建託・いい部屋ネットレディスで自己最高10位。同11月プロテスト合格。ドライバーの平均飛距離は240ヤード。身長153センチ。家族は両親と姉、兄。好きな歌手はONE OK ROCK。

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