競泳 ▽日本選手権 最終日(7日、東京アクアティクスセンター)

 女子50メートル平泳ぎは日本記録保持者の鈴木聡美(ミキハウス)が30秒39で優勝した。女子最多9連覇と100メートル、200メートルと合わせ今大会の3冠を達成した。

35歳のベテランが歴史に名を刻んだ。

 前半は横並びの展開だった。25メートル付近からギアを上げ、2位の選手に約1秒をつけて9連覇を果たした。3月にも代表選考を兼ねる日本選手権を行い、8月にはパンパシフィック選手権、9月には愛知・名古屋アジア大会を控えるという調整が難しいタイミング。多くの選手がタイムや順位に苦労したが、派遣標準記録(30秒33)に迫る好タイムをマーク。「よく考えたら私すごいことをやっている。ここまで来たら2ケタ(連覇)をどんどん狙っていきたい」と快挙達成直後に、入江陵介が持つ大会最多10連覇超えを宣言した。

 12年ロンドン五輪では200メートルで銀メダル、100メートルと400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得。日本競泳女子史上初の1大会で3個のメダルを獲得した。唯一、日本記録を持つ50メートルは28年ロサンゼルス五輪で正式種目に採用。初めて日本選手権で泳いだ種目も50メートルだった。この種目は「楽しい」とシンプルに魅力を語った。

短い距離だからといって楽ではなく、難しさや力強さもある。「そういったところを、見ている皆さんに楽しさが伝わったら。あとは記録の楽しみも見せられたら」と約30秒という短い時間に込める思いを語った。

 最大の目標はロス五輪。4度目の出場と、16年ぶりのメダル獲得をターゲットとする。初の五輪種目となり、選考方法や世界のレベルの高さには常に気を配っている。「その辺を楽しむためには、より洗練されたスピード感やパワーが必要になる。選考に向けて頑張るためには、私の場合、100も200も全部生きてくる。固執することなく、コンスタントにマルチに頑張れたら」。パワフルな35歳はまだまだ進化していく。

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