◆サッカー北中米W杯▽1次リーグF組第3戦 日本1―1スウェーデン(26日、ダラス競技場)

 1次リーグ(L)突破を決めたFIFAランク18位の日本代表は、決勝トーナメント(T)1回戦で、史上最多5度のW杯優勝を誇る同5位・ブラジル代表との対戦する。昨年10月の親善試合では3―2で勝利したが、過去の対戦成績は1勝2分け11敗。

ブラジル戦に向けた不安要素を、金川誉記者が「読み解く」。

 ブラジルとの対戦が決まったスウェーデン戦後、選手たちは「“あの試合”は、もう忘れないといけない」と口にした。日本が初めてセレソンを破った昨年10月の親善試合。前半で2点をリードしたブラジルは後半は油断し、日本に2―3と逆転負けした記憶を、忘れていないはずでW杯になれば本気度は別。さらに日本だけを見ても、1次Lで見えた不安要素もある。

 まずは疲労度の差だ。1次L最終戦から試合まで日本の中3日に対し、ブラジルは中4日。フィールドプレーヤーで唯一、3試合フル出場を続けるDF伊藤は、スウェーデン戦後、ピッチに座り込むなど疲労の色が濃い。途中交代した主将のDF板倉、後半に右膝を痛め「(痛みは)ありますけど、なんとかします」と語ったMF伊東、そして左膝負傷で離脱中のMF久保。彼らがどこまで回復できるかは未知数だ。

 ブラジルは1次L初戦こそモロッコとドローも、ハイチ、スコットランドに3―0完勝と余力十分。堂安が「(吉田)麻也くんや(長友)佑都くんと開幕戦を見て、ブラジルは少し入りが悪いなと。

でも、強豪国は大会中にギアを上げてくるという話をしていた」と明かす。王国は間違いなくトップギアに上げてくる。

 日本の失点場面も気になる。オランダ戦のFWシュメルビル、スウェーデン戦のFWエランガ。ともに日本の左サイドからのカットインで失点した。DF谷口は「カットインへの対応は改善しないと。(ブラジルには)隙を与えれば仕留める選手がたくさんいる」と修正の必要性を説いた。王国にはビニシウスを筆頭に、カットインからゴールを射抜くタレントが多い。

 それでも、今の日本に悲壮感はない。「W杯が今から始まるなという感じ」と堂安が不敵に笑ったように、1次L突破に全てを出し尽くした過去大会とは明らかに余力が違う。不安と向き合い、克服した時、それが歴史の転換点となる。

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