◆全国高校野球選手権静岡大会▽2回戦 知徳7x―0遠江総合=8回コールド=(11日・愛鷹)

 2回戦16試合が行われた。創部80年目の藤枝東が7―1で市立沼津を下し、夏初シードで1勝を挙げた。

昨夏の王者・聖隷クリストファーは富士宮西に10―3の8回コールド勝ちで連覇へ好発進。春の県V校の知徳は7―0で遠江総合に8回コールド勝ち、掛川西も富士宮東に快勝した。シード校では常葉大橘と袋井が初戦で姿を消した。12日には2回戦の残り16試合が行われる。

 知徳が結束力を形で示した。192センチの左腕エース・渡辺大地(3年)が初回を3者連続三振に仕留めるなど、6回無失点投球。継投の2人も得点を許さなかった。打撃では3番・笠原塁内野手(3年)の3安打3打点など、チーム11安打7得点で8回コールド発進を決めた。

 重傷を負った初鹿文彦監督(50)のためにも勝ちたかった。結束を高めるために5日に行った部内での試合で、盛り上げようと打席に入った監督が、見逃し三振の場面で左アキレスけんを断裂。「こんな大事な時にごめんな」と謝られたが、渡辺はこう答えたという。「僕らの誰かがけがするはずのところを監督がかぶってくれたんですよ」。

松葉づえをついてベンチで采配を振るった指揮官を励ます投球を披露して見せた。

 初鹿監督は「こいつらは優しい。結束は当たり前。相手チームよりどれだけ優しくなれるか。優しさが勝つと書いて“優勝”ですから」と好スタートに手応えを感じている。

 ナインが掲げる「スリーピース」には「感謝」「思いやり」「素直」の3つの思いが込められているという。「監督を甲子園に連れて行きたいですから」と意気込む渡辺は優しさとともに頂点へ駆け上がろうとしている。(甲斐 毅彦)

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