◆第108回全国高校野球東東京大会▽3回戦 岩倉1x―0足立学園(13日・神宮)
昨夏準Vの岩倉が1―0のサヨナラ勝ちで初戦となる3回戦を突破した。両チーム無得点の9回、先頭の4番の河村柊希捕手(3年)が中前安打で出塁すると、続く5番の庄司トーマス左翼手(1年)が二塁打を放ち、鮮やかな連打でサヨナラ勝ちを決めた。
主将でエースの佐藤海翔投手(3年)は、5回1死二、三塁で先発の小林辰生投手(2年)の後を受けてマウンドに上がった。いきなり四球を与え満塁とされたが、その後は2者連続三振を奪いピンチを脱出。その後もスコアボードに0を並べる力投でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
ピンチでの登板だったが、「いつでも行ける準備はできていた」。想定していたからこそ、「ほどよい緊張で、落ち着いて投げられたので良かった」と笑顔で振り返った。熱投の汗が染みこんだ帽子のつばには、「母と共に」と文字が書き込まれていた。
昨夏、母・友喜子さんが享年51歳で他界した。小・中学時代には出場していた試合でスコアをつけてくれたこともあり、「ナイスピッチ!」、「ナイスバッティング!」と声をかけてくれるのが日常の出来事だった。
帽子に新しい言葉「想いは生き続ける」が刻まれたのは新チームとなった昨秋から。「想いや魂はずっと生き続けると思う。甲子園だったり、その先っていう思いはずっと家族(の中)である。その思いは絶対消えないので、それを刻みました」と前を見つめ語った。
最後の夏の目標はもちろん「まず東東京を制覇して、甲子園に行く」こと。大会前に「そのために力を貸してくれ」と母に願った。
「自分のやるべきことをやりなさい」ー。生前、残された言葉を胸に、最後の夏に挑む。










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