◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 毎週月曜日の午後6時から打って、投げて、走って、トレーニングして…。小学3年時から始めた野球の原点は3時間の地獄練習。

私事ですみません。今では全国に点在している「野球塾」だけど、25年以上も前は珍しかったと思う。確か、名前は「ベースボールスクール」。父親の転勤で移り住んだ熊本市で開校したばかりの野球教室でした。

 「塾長」は、元広島で代走のスペシャリストとして活躍された今井譲二さん(69)。元日本ハムで83年の新人王・二村忠美さん(66)にも、コーチとして熱心に指導していただいた記憶が残っている。センスがなく残念ながらプロになれなかったが…。大学まで現役を続け、今もこうして野球に携わることができているのは、あの練習があったからだと感謝は尽きません。

 「PBA野球塾」(プロフェッショナル・ベースボール・アカデミー)と名前を変え、今や熊本県内の野球関係者で知らない人はいない。私の1学年下の阪神・岩貞祐太も同野球塾の出身で、米ホワイトソックス・村上宗隆も小学生時代に通って鍛錬を積んでいたという。今井さんに聞けば、やはり両者とも当時から光るものがあったそうです。

 阪神の高卒3年目・百崎蒼生も、PBAの卒塾生。

7月2日・中日戦(甲子園)でプロ初出場するなど、藤川監督が期待を寄せる若虎の一人だ。記者とは常に客観的な視点が必要とされるが、どうしても捨てることができない個人的な感情もある。百崎は右投げ右打ちの内野手で、将来的にはオリックス・太田椋みたいな選手になってほしい。いや、なれると信じている。(阪神担当・中野 雄太)

 ◆中野 雄太(なかの・ゆうた)2022年入社。小学3年から大学4年まで野球一筋。担当球団は23年が巨人で、24年から阪神。

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