◆第62回小倉記念・G3(7月19日、小倉競馬場・芝2000メートル)

 笠松のヤングスターがJRA重賞初挑戦だ。当地で4年連続リーディングに輝く26歳の渡辺竜也騎手が、名古屋所属のケイズレーヴと小倉記念に乗り込んでくる。

全国にある15(ばんえい除く)の地方競馬場のうち、すでに8場で重賞制覇を成し遂げた実績が示す通り、大舞台で強さを発揮するとして地方競馬で最も信頼されている騎手の一人だ。

 テン乗りの前走、オグリキャップ記念(笠松・ダート1400メートル)で豪快に差し切り、勝利に導いた4歳馬との中央重賞参戦。決まったと聞いた時は「距離の不安はあるけど、楽しみの方が強かった」と振り返る。24年5月のデビュー以来、ダート路線で地方重賞6勝を挙げるブリックスアンドモルタル産駒は、昨年12月のダートグレード競走、兵庫ゴールドトロフィー・Jpn3で5着など要所で力は示してきた。初の芝コースとなるが、鞍上は「跳びが柔らかいので問題ないと思います」と克服可能とみている。

 渡辺竜騎手自身、24年11月にJRAで騎乗8戦目(京都・ダート1900メートル)に初勝利を挙げていることも大きい。「夢の舞台で結果を出せたのはうれしかった。以降の自信にもつながりました」と強敵相手でも気後れすることはない。芝コースも25年のオパールC(盛岡・芝1700メートル)で地方重賞勝ちがある。デビュー10年目で地方通算1344勝を挙げる活躍に、「折り合いには特に注意して騎乗しています」と明かした。

 「JRA重賞挑戦ということでさらに大きな舞台となりますが、この馬の武器である瞬発力をしっかり生かして悔いのない競馬をしたい」と闘志を燃やす。かつてオグリキャップやラブミーチャンなど全国区で活躍した名馬や、JRA移籍第1号となった安藤勝己元騎手が育った“名馬、名手の里”笠松競馬場は放馬事故対策として厩舎を競馬場近くに移転。

跡地に中日ドラゴンズの2軍施設を誘致することを検討しており、大きく変わろうとしている。笠松の新時代を担う渡辺竜騎手がJRAの大舞台でどんな手綱さばきを見せるのか注目だ。(蔵田 成樹)

 ◆渡辺 竜也(わたなべ たつや)2000年3月8日、千葉県生まれ。26歳。笠松・笹野博司厩舎所属。2017年4月にデビュー。4年連続で笠松のリーディング騎手に輝くなど地方通算6585戦1344勝(16日現在)。うち地方の重賞は26勝。NARグランプリでは18年に優秀新人騎手賞、23年ベストフェアプレイ賞、24、25年に最優秀勝率騎手賞を受賞。地方競馬を代表する若手騎手の一人。

編集部おすすめ