巨人の鈴木大和外野手(27)が31日に支配下選手登録され、東京Dで取材に応じた。登録期限最終日にラスト70枠目に滑り込み、背番号は「001」から「59」に変更となった。

ファーム・リーグ中地区で2位の22盗塁を決めており「売りは足なので、そこの部分で活躍できるように」と足のスペシャリストとしてV奪回に貢献することを誓った。

 偽らざる思いだった。ネイビーのスーツに身を包んで会見に臨んだ鈴木大が「うれしいのはうれしいですけど、とてもびっくりしています」と第一声を上げた。昨年6月に支配下昇格も1軍で出場4試合にとどまり、オフに再び育成契約を結んだ快足外野手。支配下登録期限の最終日に、「70人目の男」として白羽の矢が立った。

 急転直下だった。球団は20日に育成選手の代木と支配下契約を結び、枠は上限の70人に到達。29日に若林が西武に金銭トレードで移籍したことで空いた1枠に滑り込む形となった。いの一番に電話で母に報告し「泣いて喜んでくれた。またここからさらに1軍で活躍できるように頑張らなきゃなという気持ち」と再スタートへの決意を込めた。

 球団から電話で支配下昇格の連絡を受けたのは前日30日。北海道にゆかりのある球団関係者による恒例の食事会「道民会」中だった。

西武に移籍が決まった若林、田中将らが同席する中で拍手に包まれ「楽人さんの送別会も含めてという形だったんですけど(田中将から)『大和のお祝いも一緒にできるな』って言葉をいただきました」。背番号59を継承する形となった若林からは「本当に良かったな」と語りかけられ、飛躍を誓い合った。

 チームの後半戦では足のスペシャリストとして期待がかかる。昨季は1軍で4試合に代走で出場も、盗塁は0。50メートル5秒79とチームトップクラスの足を生かしきれなかった。今季は「配球を読んだり相手のクセをしっかり見て」と取り組みを変え、ファームの盗塁数は昨季の7から現時点で22と3倍超にジャンプアップ。吉川、門脇、宇都宮ら俊足野手が次々と離脱しているだけに、「新戦力」として鈴木大にかかる期待は大きい。

 チームの欠かせないピースとなるためにも、まずは1軍で初ヒット、初盗塁を記録することが目標となる。「まずは1軍に呼ばれるように2軍でしっかりと結果を出して頑張りたい」と早期昇格を誓った。(内田 拓希)

 ◆鈴木 大和(すずき・やまと)1999年4月27日、北海道・北広島市生まれ。27歳。北海では2、3年時に夏の甲子園に出場し、2年時は準優勝。

北海学園大では2年春、3年秋にベストナイン。21年育成ドラフト1位で巨人入団。4年目の昨季6月に支配下昇格し、代走で4試合に出場。今季から再び育成契約でスタートしていた。50メートル5秒79。173センチ、73キロ。右投右打。

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