◆第108回全国高校野球選手権大会第4日 ▽1回戦 東日本国際大昌平2―1白樺学園(8日・甲子園

 オール道産子で臨んだ夏が終わった。2年ぶり5度目の出場を果たした白樺学園(北北海道)は、1―2で東日本国際大昌平(福島)に敗戦。

先発右腕・村端勇心主将(3年)が8回1安打1失点と好投したものの、打線が再三の好機を生かせなかった。北海道勢は南北ともに3年連続初戦敗退。有望選手の道外流出が増える中、今夏も白星をつかむことができなかった。

 白樺学園の前にまたしても1点差の壁が立ちはだかった。9回2死三塁。9番・桜井遥琉(はる)左翼手(3年)の飛球が相手のグラブに収まり、試合終了を告げるサイレンが鳴り響いた。2011年2回戦の智弁和歌山戦からいずれも最少得点差で4連敗。亀田直紀監督(39)は「(9)四死球だったり、無駄なエラーがありました。そういうところの差なのかな」と唇をかんだ。

 プラン通り終盤まで接戦を繰り広げた。22年4月に亀田監督が就任後、徹底的に鍛えてきたのが守備。2失策はあったものの、8回には1死一、二塁から二遊間を襲った鋭い打球を金井瀬那二塁手(2年)が横っ跳びで好捕した。

グラブトスを後藤健遊撃手(2年)が素手でつかみ、一塁へと転送して併殺完成。ビッグプレーで甲子園4連敗中の東北勢に食らいついた。

 しかし、9回。2死一、二塁からけん制死で攻守交代かに思われたが、今大会から導入されたビデオ検証で判定が覆りセーフに。右肘の痛みをこらえ、痛み止めの薬を飲んで登板した後藤は「気の緩みが出てしまったのかもしれない」と直後に決勝打を浴びた。打線は相手を上回る6安打。5イニングで得点圏に走者を進めたものの、投手陣を援護できなかった。

 開幕戦を戦った南北海道代表の札幌日大と同じく、ベンチ入りメンバー20人全員が北海道出身。オール道産子で臨んだが、ともに初戦で姿を消すことになった。道勢は、駒大苫小牧が3年連続決勝進出を果たした翌年の07年以降、19大会中13大会で南北ともに初戦敗退。野球人口減少に加え、道外校へ入学する中学生が増えたことも重なり、亀田監督は「北海道の子だけでやるのは厳しくなってきている」と苦悩を明かす。

 今後も甲子園で苦戦が続けば、全国で戦える学校、優勝を狙える学校を求めて道産子の道外流出が加速する可能性もある。

試合後、大粒の涙を拭った後藤は「甲子園を経験させてもらったので、自分が中心となってもう一回甲子園に来たい」。負けたままでは終わらせない。1年後、道産子の意地を見せるためにも、必ず聖地に帰ってくる。(島山 知房)

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