◆第108回全国高校野球選手権大会第2日 ▽1回戦 神村学園5-1東筑(6日・甲子園

 スポーツ報知では、今夏も球児たちの戦いのサイドストーリーを「熱闘ウラ」と題してお届けします。

 東筑・平山の先頭打者本塁打を誰よりも喜んだ人物がいた。

3兄弟の次男で兄の傑(たける)さんは、「よく打ってくれた」と目尻を下げた。傑さんは英語を使った職業に就くことを目指して、現在バンクーバーに留学中。この初戦に合わせて前日に帰国し、聖地への応援に駆けつけた。

 父・勝さんは東筑野球部OB。1987年夏の甲子園に出場したが、1回戦で敗れた。現在、京大で野球を続けている長男・統(わたる)さんも、傑さんも東筑野球部OB。背番号2を背負った三男は平山家では初めての甲子園での勝利を目指したが、かなわなかった。

 兄弟間で初戦に対する会話は特になかったが、傑さんが「みんなそれぞれ(期する思いを)持っていると思う」と明かしたように、兄弟間では通じる感情があった。2人の兄が立てなかった甲子園の舞台で躍動した弟へ向けては「3兄弟の中で一番野球の才能があるので、これからも野球は続けてほしい」。母校は敗れたが、その表情は誇らしげだった。(関根 颯太)

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