今年1月の第102回箱根駅伝で3年連続9度目の優勝を果たし、来年1月の第103回大会で節目の10度目の優勝を目指す青学大は長野・菅平高原で約3週間に及ぶ長期の夏合宿を行っている。合宿は19日まで。

15日の朝練習後、スポーツ報知の取材に応じた主将の中村海斗(4年)は「長い合宿も終盤になりましたが、終盤とは思えないくらい、みんな元気で明るい雰囲気です」と笑顔で話した。

 11日には菅平高原合宿で恒例の上り坂トライアルの1回目が行われた。18キロを集団で設定ペースで走り、残り3キロ地点から競走。標高1322メートルから同1535メートルメートルまで標高差213メートルを全力で駆け上がり、心肺機能を限界まで追い込む。「心臓が口から飛び出そうになる」と選手が口をそろえるほどのきつい練習だ。

 菅平高原合宿には、青学大を練習拠点として原晋監督(59)の指導を受けている黒田朝日(22)らGMOインターネットグループ勢も参加している。上り坂タイムトライアルでは、今年の箱根駅伝5区で1時間7分16秒の驚異的な区間新記録をマークし「シン・山の神」を襲名した黒田朝日に次いで、鳥井健太(4年)がチームトップを取った。

 「今年は『朝日さんに挑戦する』という強い覚悟を持って臨んだら、自分でもびっくりするくらい走れました」と鳥井は笑顔で話した。昨年も鳥井は黒田朝日に次ぐタイムで走ったが、その差は大きかった。今年は「シン・山の神」とのタイム差を大幅に縮めた。「1キロで離されましたが、その後、背中が見える位置で粘れました。自信になりました」と手応えを明かす。

 16日には2度目の坂トライアルが行われる。合宿で走り込みを重ね、1度目より2度目の方がタイムが落ちることが多い。「特に僕は2度目は大幅にタイムも順位を下げることが多いので、今年は1回目と変わらないタイムで走りたい」と鳥井は前向きに話した。

 鳥井は1年時の出雲駅伝に出走(5区9位)したが、その後、箱根駅伝を含めて学生3大駅伝で出番なし。「最後の箱根駅伝は5区を狙いつつ、どこの区間でも区間賞レベルで走れるように準備しています」と意欲を示した。

 青学大の現4年生世代は箱根駅伝で負け知らずだが、出走した選手は、今年の4区で3位と好走した平松享祐だけ。主将の中村も3大駅伝の出走経験はない。1回目の坂トライアルで中村はチーム7番。「ベストタイムが出ました。力はついています」と、ひとりの選手として、強い思いを明かした。

 原監督は常々「学生スポーツは4年生が主役」と話す。中村、鳥井はともに「合宿で練習の消化率は100%です」と話す。

今季の青学大は飯田翔大(かいと)、折田壮太、佐藤愛斗ら3年生に好選手が多いが、その中でも、やはり、4年生が中心となって充実の夏合宿を過ごしている。

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