◆第108回全国高校野球選手権大会第13日 ▽準々決勝 智弁和歌山11―3仙台育英(18日・甲子園

 準優勝した2023年以来のベスト4を目指した仙台育英(宮城)は智弁和歌山に敗れ、準々決勝で涙をのんだ。宮城大会から3回戦まで62イニング一度もリードを許していなかったが、初回にまさかの5失点と流れをつかめなかった。

 2回戦の花咲徳栄(埼玉)戦で1―0の完封勝利を挙げた2年生右腕・古川諒弥が先発マウンドに上がったが、いきなり先頭に三塁打を浴びると、痛恨のバッテリーエラーで振り逃げとなり先制点を献上した。その後も無死満塁とピンチを広げると、中犠飛、押し出し四球、右前2点適時打などたたみ掛けられて一挙5失点。打者一巡の猛攻を浴び、大きなリードを許すと、その後も毎回の18安打で11点を失った。

 2回は1死満塁からゴロの間に何とか1点を返したが、エース・和気匠太投手(3年)ら智弁和歌山の投手陣を捉えきれず、9回に3年生の3連打で2点を返して意地を見せるのが精一杯だった。

 試合後、智弁和歌山ナインに声をかけ、中谷仁監督と握手を交わした須江航監督(43)は「完全にノックアウト負け。判定でもなんでもない。こんなに清々しいというか、次にやるぞと思えるような完敗は気持ちいいぐらい」と潔く負けを認めた。「ビッグイニングを作られたら勝負にならない。最初の3つくらいのプレーで試合の大勢を決められてしまった。大変悔しい」と話した。先発の古川については「最も旬で頭2つぐらい抜けている存在」だったと明かし、「継投の遅れだと思っていない。うちの1番いいピッチャーを攻略されたという事実だけ」と采配に悔いがないことも説明した。

 2022年以来、2度目の白河の関越えは果たせず、聖地を去ることとなった。

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