◆第108回全国高校野球選手権大会第12日▽3回戦 健大高崎4―1佐野日大(16日・甲子園

 甲子園の舞台で隣県の宿敵を倒した。群馬と栃木。

初めての対決を「歴史的で非常に大きな試合」と位置づけた健大高崎の青柳博文監督(54)は、率直に喜びを表した。「魅力度ランキングなどで比較されますね。ただ、選手の行き来もあって関係は親密。初対戦で何とか勝てたことがうれしい」。夏の地方大会では、1府県1代表となる77年以前は北関東代表の座を争ったことのある間柄だ。

 ベンチ入り20人の中で5人いる県内の中学出身者の1人、岩井由来がチームに勢いをもたらした。1点を先制された直後の2回裏1死一、二塁から右前へ同点タイムリー。その後も打線がつながり、計3点を挙げ逆転した。富岡市生まれの岩井は「群馬は自然豊か。海に行きたかったら新潟も近いです」と笑顔でアピールした。

 8人がマウンドに立つことができる豊富な投手陣は、1年の大橋叡刀(えいた)が先発。3年生右腕・新倉大輝、90キロ台のカーブを多投するサウスポー・北田莉玖、背番号5の最速147キロ右腕・石田翔大とつなぎ、佐野日大に1点しか与えなかった。

最も長い4回を投げた北田は「粘って無失点に抑える役目を果たせました」と表情を緩めた。

 魅力度ランキングで低迷する群馬県が名物に推しているのが「すき焼き」。上州牛に下仁田ねぎ、生産量全国1位のこんにゃく芋を使ったしらたきなど、具材の「自給率100%」を自負する。2回戦に先発した佐藤麻恩が投手陣を代表して言った。「一人ひとりが、その役割を理解してやっているので、こういう結果になっていると思う」。すき焼きの具材のように、それぞれが“持ち味”をしっかり主張して、高校球界のランキング1位を目指す。(浜木 俊介)

 ◆魅力度ランキング ブランド総合研究所の都道府県の魅力度ランキングによると、一昨年は栃木が39位で群馬は41位。昨年は両県が39位で並んだ。

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