第108回全国高校野球選手権大会は20日に準決勝2試合が行われる。夏初の4強入りを果たした健大高崎(群馬)は休養日の19日、天理(奈良)戦に向け、西宮市内のグラウンドでノックやフリー打撃など約2時間の練習を行った。

 2024年のセンバツで春夏初優勝を果たしたチーム。夏の過去最高成績は2014年の16強だったが、今大会は2年生エース・石垣聡志投手(2年)を中心とした堅い守りで初の4強までたどり着いた。青柳博文監督(54)も「野球を楽しませてもらって、本当に選手に感謝ですね」とたたえていた。

 快進撃を続けるチームだが、ここまで決して順風満帆とは言えない道のりだった。石垣元気(ロッテ1位)、佐藤龍月(オリックス3位)らが引退後の昨秋県大会は、まさかの8強で敗退。プロを複数輩出した前世代との比較で、一時は“谷間の世代”と評され屈辱を味わった。

 指揮官が「本当にびっくりしている」と言うほどまでチームが変われた背景には、一つの合言葉があった。それは、弱さを自覚し基本に忠実な健大高崎の野球を徹底するという意味が込められた「健闘心」。秋の県大会後、主将の石田雄星(3年)を中心に、選手間でミーティングを重ねて決めた。石田は「どうせ勝てないだろうという心の隙が無くなった」。これを契機にナインは結束を深め、再び堅守を中心とした野球を取り戻した。

 20日は夏初めての準決勝。

青柳監督は「力勝負になると思いますが、チャレンジャー精神でやるのみ」と闘志。弱さを乗り越え大きく成長した健大高崎ナインが、新たな歴史を切り開く。

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