◆米大リーグ ブルージェイズ4―3マリナーズ(29日、カナダ・トロント=ロジャーズセンター)

 ブルージェイズの岡本和真内野手(30)が29日(日本時間30日)、本拠のマリナーズ戦に「5番・三塁」でスタメン出場。2打数無安打で2試合連続アーチはならなかったが、2四球で14試合連続出塁とし、チームは逆転で連勝した。

ワイルドカード入りへ、3位のガーディアンズが敗れてゲーム差は「1・5」に縮まった。

 敵も味方も球場中がア然とするスーパー走塁が飛び出した。0―3で迎えた5回2死満塁。スプリンガーへの6球目が暴投となり、三塁走者のストローが生還すると、二塁走者ベートマンも一気に三塁を蹴った。本塁カバーに入っていた投手バザルドが無警戒で気付いていない中ヘッドスライディングし、1点差に迫った。

 「三塁を回った時、捕手はまだボールをつかんでいなかったし、バザルドは僕に気付いていなかった。2アウトでフルカウント。ただ、積極的に行こうと思っていた。いいスタートが切れたのも有利になった」とベートマン。6回2死一、二塁でも左前同点打を放つなど大活躍だった。

 ガウスマンとのトレードでカブスから移籍し、今月7日にメジャーデビューしたばかり。ブ軍の「1番打者」に定着し、打率は3割2分9厘。

首脳陣から即座に「グリーン・ライト」(サインなしでも盗塁を許可)を与えられ、外野守備の評価も高い。

 「皆を驚かせた。リスクを伴うプレーを実現する唯一の方法は、スタートから全力でやりぬくこと。彼はためらいがなかった。ああいうプレーはなかなか見られるものじゃない。リアルタイムで決断したことが多くを物語っている」とシュナイダー監督は、目を細めた。

 この日は選手、監督、野球解説者として長く球団に寄与したバック・マルティネス氏が、球団殿堂「ホール・オブ・エクセレンス」入り。表彰式が行われ、シト・ガストン元監督、ホセ・バティスタ氏らレジェンドが集まり、華を添えた。ベートマンは試合前にマルティネス氏に自己紹介し、祝福の言葉を掛けていたそうで、同氏は「わざわざ私に声を掛けてくれた」とルーキーの言動に感銘を受けていた。

 「彼は伝説の人で、きょうは特別な日。僕はここに来て1か月も経っていないけど、セレモニーに感動して涙が出そうだった。地域との絆を感じたし、その偉大さを実感できた」と、ベートマン。

ミネソタ育ちで、8月にトロントに来るまで国外に出たことはなかった24歳。母ローラさんは韓国生まれ。3歳の時に米国人家族の養子となっており、WBCの韓国代表となる条件も満たしている新星が、ブレークの夏を迎えている。

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