◆関西学生野球秋季リーグ戦 ▽第1節1回戦 関学大2―1立命大(9月5日・わかさスタジアム京都)

 関西学生野球秋季リーグ戦が5日、開幕した。今秋のドラフト上位候補を複数抱えるリーグで、最速151キロ左腕の立命大・有馬伽久(がく、4年)=愛工大名電=は関学大戦で113球の粘投をみせたが1―2で惜敗した。

最速154キロ右腕の近大・宮原廉(4年)=崇徳=は同大戦に先発も3回4失点。8月末に左手人差し指のマメをつぶした最速149キロ左腕の関大・米沢友翔(4年)=金沢=は登板を回避した。

 悔しい敗戦だった。8回を一人で投げ切った有馬は「先制点を与えてしまって、追いかける展開にしてしまった。粘り切れなかったのが悔やまれると思います」と唇をかみ締めた。

 関学大・飯田泰成との左腕対決。4回に四球をきっかけに、2死一塁から死球を与えてタイムリーを喫し、5回にも1点を献上した。「(4回は)四球の後に追い込んでからの死球(での失点)だったのでもったいなかった」と反省した。

 最速は144キロで被安打8で2失点。奪三振は5だった。昨秋の明治神宮大会1回戦・東農大北海道戦では、大会新となる10者連続三振をマークしただけに物足りなさも感じるが、この日は4人体制の巨人をはじめ、NPB10球団のスカウトが集結。片山正之監督(69)は「有馬がいいピッチングをしたのに助けてやれなかった。

それが全てですね。久々にいいピッチングができていた」と評価すれば、巨人・岸スカウトも「ピッチングのうまさがある。変化球もいいし、経験値がうかがえる」と印象を語った。

 8月上旬は新型コロナウイルスに感染して戦線離脱したが、有馬は「影響はない」とエースのプライドからか言い訳にはしなかった。「状態? 悪くはないという感じですね。今日はスライダーが決まらなかった」と冷静に自己分析した。

 夏に向けてストライク率を上げること、左打者のインコースにしっかり投げ切ることを課題にして取り組んできた。テンポ良く追い込むこともできていた。それだけに「勝ち切りたかった」と悔しがった。

 4年前、大学進学が決まり「日本一とドラフト1位」を目標に掲げた。昨秋の明治神宮大会は準優勝。ドラフトは10月22日と近づいてきた。

「3戦目に向けて、しっかり準備をして(状態を)上げていきたい」。まだやり返す機会は十分にある。有馬はファイティングポーズを崩さない。(高柳 義人)

 ◆有馬 伽久(ありま・がく)2004年7月29日、奈良・田原本町生まれ。22歳。平野小1年から軟式の平野パイレーツで野球を始める。田原本中では軟式野球部でプレー。愛工大名電では1年夏からベンチ入り。立命大では昨秋に19年春以来のリーグ優勝。直球の最速は151キロ。175センチ、80キロ。左投左打。

編集部おすすめ