◆JERAセ・リーグ DeNA―巨人(15日・横浜)

 仕留めた。DeNA・筒香嘉智の打球は横浜の夜空に大きな放物線を描き、右翼席に着弾した。

今季18号ソロはNPB通算250号のメモリアル弾。横浜スタジアムで通算148本とし、村田修一(現DeNA2軍監督)を抜いて、単独で同球場最多の一発にもなった。

 2回無死の第2打席。直前には3番の佐野が8号3ランを放ち、6点リードで迎えた場面だった。勢いのままに高めの145キロ直球をフルスイング。力強くダイヤモンドを一周した。

 「NPB通算250号という節目のホームランを打てて嬉しいです。ただしっかり切り替えて、今日の試合をしっかり勝ち切るためにも最後まで全力でプレーしていきます!」

 記録をささげたい人がいた。母校・横浜の元監督で、8月17日に死去した渡辺元智さん(享年81)だ。14日の巨人戦前には、横浜スタジアムの近くで開催された「お別れの会」に足を運び、花を手向けた。

 15歳で故郷の和歌山を離れ、横浜での勝負を志したのは、小1だった1998年夏、松坂大輔を擁して甲子園春夏連覇を達成した名門への憧れからだった。1年春から主砲を託され、甲子園に2度出場し、高校通算69本塁打をマーク。

「時に優しく、ダメだと思う時は強く指導していただいた」。強打者としての礎を築いたからこそ、今がある。横浜の空高く、ホームランをかっ飛ばすその姿を、恩師も天国から見守っている。(加藤 弘士)

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