◆米大リーグ ブルージェイズ―タイガース(15日、カナダ・トロント=ロジャーズセンター)

 ブルージェイズの岡本和真内野手は本拠のタイガース戦に「6番・三塁」でスタメン入り。13日のオリオールズ戦では32号で元巨人の松井秀喜氏のシーズン最多記録を抜き、球団新人最多打点記録を樹立。

前日のタイガース戦では日本人右打者で歴代単独トップとなるシーズン33本塁打を放ち、連日記録ずくめとなっている。5月3日以来となる自己最長3試合連続本塁打に期待がかかる。

 新人王候補最右翼のタイガース、K・マゴニグル内野手は「1番・DH」でスタメン入り。背番号「7」同士の大物新人対決に両監督も注目している。

 タ軍のヒンチ監督が「私が選ぶなら、マゴニグル一択だ」と語った前日から一夜明け、シュナイダー監督は試合前「カズはウチの選手なので、明らかにひいき目に見ているが、ケビン(マゴニグル)は優れた選手で攻撃、守備、走塁、全体的な価値がある。私は彼とカズ、そして、もう1人が絡むレースになると思う。全体的に見てカズは、その位置にふさわしい活躍をしているが」と、やや控えめに述べた。

 「(かつては)1年目にあれだけの本塁打を打てば、大抵、新人賞を取るものだと思われてきたが、さて、どうなるだろう。野球業界が選手を評価する上で(WARの)計算方法には、いくつか方法がある。私は、未だに少し伝統的な考え方を持っていて、やっぱり30本以上のホームラン、88点という打点については、かなり感心すべき数値だと思う」と指揮官は述べた。

 攻撃面を比較すると、マゴニグルは、打率2割7分3厘、17本塁打、65打点。一方、岡本は打率2割3分6厘、33本塁打、88打点。

数字的には岡本の長打力が際立つが、勝利貢献度を示すWARは大手野球サイト「ベースボール・リファレンス(rWAR)」は岡本2・4、マゴニグル6・6。「ファングラフス(fWAR)」は岡本3・0、マゴニグル5・0と、両指標でマゴニグルが圧倒的に上回っている。

 全米野球記者協会所属の記者投票による選出も、2010年前半頃からはWARが重要視される傾向が強まっている。従来より走塁守備の要素が加味され、総合的な価値を求めるWARが、今回の新人王レースでも鍵になりそうだ。

 またシュナイダー監督は「カズが30歳であるというイメージが、マイナーから上がってきたばかりの選手に対して、不利に働く部分はある」とも付け加えた。松井秀喜氏が新人賞候補となった2003年は「NPBで実績があり、もはやルーキーとはみなさない」とする反対派との論争になり、今年の投票も注目が集まる。投票は公式戦終了後に行われ、11月に正式発表される。

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