◆JERAセ・リーグ 巨人2x―0中日(18日・東京ドーム)

 巨人が泉口友汰内野手のサヨナラ2ランで劇的勝利を収めた。スポーツ報知評論家の高橋由伸氏は8回無失点と気迫あふれるピッチングを見せた井上温大投手を絶賛。

その成長ぶりに迫った。

 今、何が必要か。井上はチームの勝利を優先したピッチングだった。初回から腕の振りが良くて、球の切れが素晴らしかった。ブルペンから出力を上げてきたのだろう。150キロ台の真っすぐだけでも勝負できる威力があり、カーブ、スライダーにフォークも効果的。「先に点は与えない」という強い意思を感じ、初回から飛ばしていた。相手の金丸も状態が良く、なおさらだったと思う。

 今季はチームの勝ち頭として投手陣を引っ張ってきた。ただ、首位を走る阪神戦だけ相性が悪い。8月12日の東京ドームでは5回4失点。その前の5月22日は4回7失点で、今季は3戦3敗。

この試合のように躍動感満点に押し込んでいければいいのに、なぜか、阪神戦になると良さが出てこない。「打たれたくない」と受け身になっているのか。井上の球はすでに超一級品にある。中日打線をいい意味で見下したかのような「この直球を打ってみろ」でいい。強気なスタイルで胸元を突いてほしい。

 井上は100球を超えても球威は落ちなかった。跳ねるようなフォームで、辛抱強さも見せてくれた。残りは11試合。必ず、阪神を追い越すチャンスは訪れる。その時には、井上が一皮むけた姿で立ち向かってくれると期待したい。(高橋 由伸)

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