広島の松田元オーナーが22日、報道陣の取材に応じ、新井貴浩監督の来季続投を明言した。「チーム一丸となって戦うには新井しか思いつかなかった」と思いを明かした。

来季が5年目となる。

 1月27日に羽月隆太郎氏が通称「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物を使用し、医薬品医療機器法違反で逮捕。グラウンド外の混乱で幕を開けた激動の4年目は、3年連続Bクラスに沈んだ。成績だけでなく、騒動によって指揮官を含めてチーム全体に重い空気が漂っていた。騒動は完全収束したわけではない。だが、グラウンド上で躍動する姿を見せることがファンの思いに応えることにもなる。松田オーナーは「ハツラツとやってくれたら」と期待を込めた。

 羽月氏は、5月の初公判で自身を含めて6人が「ゾンビ―」を購入していたと暴露した。球団への批判が激しさを増す中、新井監督は「これ以上、騒動が大きくなるなら…」と、羽月氏の逮捕直後を含めて3度、球団に辞意を伝えた。松田オーナーは、高い求心力を持つ指揮官に苦境を打開することを求め、慰留した。新井監督も考え抜いた末に、チームの先頭に立ち続ける覚悟を決めた。

 1年目の23年は5年ぶりのAクラス(2位)に導いたものの、2年目以降の成績は下降線をたどった。

今季ここまで借金21の最下位に沈み、3年連続のBクラスが確定した。投打において課題は山積みな一方、積極的な世代交代を推し進める中で、投手では岡本、高、野手では佐々木、勝田らの若手が次世代の戦力として育ちつつある。

 あと12試合を残す今季の全日程終了後、歴代監督と同様に新たに単年契約を結ぶこととなる。

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