今季限りで現役を引退する日本ハムの中島卓也内野手(35)が22日、引退試合となる楽天戦(エスコン)を前に、会見を行った。

 「今シーズンをもって引退することになりました。

18年間、ありがとうございました」。そう切り出して話し始めた15分余り。寂しげな表情の一方、涙することはなかった。

 もちろん、悔いがなかったわけではない。決断までの経緯を問われ「今年、1軍に1回も上がれなかったので。引退かなという気持ちがちょっとずつ芽生えていった」。その一方で「ファームでやっていく中で、まだまだやりたいなという気持ちもあったので。本当に悩みました」。栗山英樹CBOらにも相談し、最後に選択したのは18年間プレーしたチームで現役を終えることだった。「最後はファイターズで終わりたいという気持ちが強かったので。引退を決断しました」。そう口にした。

 福岡工から2008年ドラフト5位で入団。「プロになれるとも思ってなかったので。最初の3年間は本当に苦しかった」。その中で貫いてきたのは「決めたことはやり続ける」。最善のプレーができるように準備を怠らず、持ち味の守備と足、粘り強い打撃で遊撃の定位置をつかんだ。16年に日本一になった際には、全試合に出場した。「やっぱり2016年のリーグ優勝、日本一が今までで一番うれしかった。その中でショートで出続けて、本当に自信にもなりましたし、一番の思い出」。そう最も印象に残る出来事に挙げた。

 会見中、繰り返したのは「感謝」の思いだった。「本当に周りの人に助けられた人生だったなと。18年もやれるとは思ってなかったので。

その中で本当にここまで育ててくれたファイターズには本当に感謝してますし、このユニホームを着て18年やれたのは本当に幸せでした」。この日、エスコンには球団を問わず、大きな花束が100個近く並んだ。圧巻の光景が、中島の人柄を表していた。

 午後6時からは引退試合が控える。新庄監督には「スタメンでショートで出たい」と伝えた。打順に関して聞かれ「2番か9番」と言うと「4番はどう?」と返された。そのやりとりを明かしつつ、「打順はどこか分からないけど、チームの勝利に貢献できるように、最後の最後まで自分のプレーをして全力で走り続けたい」と表情を引き締めた。最高の雄姿を本拠地のファンに見せるため、今、試合前練習で中島が最後の準備を整えている。

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