日本代表は30日、エクアドル戦に向けた前日練習を会場の日産スタジアムで行った。センターバックに負傷者が続出する中、DF瀬古歩夢(26)=フランス1部ルアーブル=は、W杯後3試合連続先発の可能性が浮上。

初出場した北中米W杯では先発1試合のみに終わった男が、第3次森保ジャパンでDFリーダーの座を狙う。

 武骨な面構えに、覚悟がにじんだ。雨の中で行われた前日練習を終えた瀬古は、フル出場したウルグアイ戦、後半26分まで出場したベネズエラ戦に続く連続先発に向けて「体はきついですけど、出るのであれば全力でチームのためにやりたい。成長のために試合を重ねることはすごくポジティブ」とうなずき、3試合連続先発への意欲を見せた。

 前2試合では3バックの右、中央を務めてDFラインを統率。冨安健洋や安藤智哉、渡辺剛が負傷離脱したセンターバック(CB)で、評価は急上昇中だ。森保一監督(58)は「本当に成⻑を感じています。右肩上がりに、世界トップ基準に向けて⼒をつけている。フィジカルで負けることない。かつ、確実に先を読んで相手の攻撃の芽を摘む(予測の)クオリティーが上がっている」と称賛。久保が「今の瀬古選手にケチつける人はサッカー見ていないのでは。マジでいいと思いますよ」と語るなど、選手間でも信頼をつかみつつある。

 C大阪時代から高い身体能力と、ボランチでもプレー可能な足元の技術を兼ね備えたDFとして、久保らと同世代の年代別代表では中心的存在だった。しかし日本代表では冨安や板倉らの壁に阻まれ、4、5番手のCBという時期が続いた。北中米W杯ではCB、ボランチのサブとしてメンバー入りしたが、先発はスウェーデン戦1試合のみだった。

 ポジションをつかめなかった時期は、プレーの安定感などを指摘されてきたこともあった。しかしW杯を経験し「自分が引っ張っていかないといけない、自分たちの世代がやっていかないと、という責任もついてきた」とうなずく。一方で荒々しいプレーなど、やんちゃなイメージも持ち味だが「そこは今まで通り、貫いていきたい。オレはオレのままで、そのまま一年一年を重ねていければいい」と語る。

 過去のW杯では、主戦CBの顔ぶれが2大会連続で変わらなかったことはない。CBでのポジション奪取に強いこだわりを見せる26歳は「もう若くない。絶対的な存在になりたいし、(吉田)麻也君や(板倉)滉くんら偉大な(DFリーダーの)先輩がいる中で、負けない存在になっていきたい」と意気込む。来年1月のアジア杯では、北中米W杯でキャプテンを務めた板倉はクラブ事情により参加が困難な見通し。残り半年間の森保ジャパンで、新DFリーダーとして飛躍の時を迎えることができるか。

(金川 誉)

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