巨人の橋上秀樹監督代行(60)が13日、東京・大手町の読売新聞ビルで山口寿一オーナー(69)にシーズン終了のオーナー報告を行った。

 終了後に取材に応じ「激動に近い半年でした」と振り返った。

 山口オーナーからの話としては「色々あった中、最後は残念でしたけど、最後までやっていただいて、ありがとうございました、ということは言っていただきました」とし、橋上監督代行は「先にオーナーからそう言っていただいたので、一応代行として最低限の仕事は果たせたと思って、そこは一番安心しましたというお話はさせていただきました」と明かした。

 今季の印象的なことについては「思い出深いことがいっぱいあって、なかなか挙げるのが難しいくらい、僕の中で激動に近い約半年でした。ただいろんな中でしたけど、一野球人としては本当に貴重な経験というか、そういったものをやらせていただいたことに対しては非常に感謝していますし、改めて読売巨人軍というチームがプロ野球界でどういう役割を担っているか、すごく肌で感じた、痛感したシーズンでした」と話した。

 オーナー報告の席上では今後についての話は出なかったという。

 今季はオフェンスチーフコーチとして開幕したが、阿部慎之助前監督の辞任を受け、交流戦初戦の5月26日から監督代行に就任した。当時貯金2だったチームを率いて、代行として52勝42敗3分け。最終的に貯金12まで積み上げた。

 阪神との激しい優勝争い。10月3日のレギュラーシーズン143試合目、DeNA戦(東京D)まで優勝の可能性を残したが、その試合で敗れて阪神のリーグ優勝が決まった。阪神とは2・5差。2年ぶりリーグ優勝にあと一歩、届かなかった。CSでは第1SでDeNAに2連敗して敗退した。

 監督のシーズン中の辞任という緊急事態の中での突然の船出。監督代行となっても監督室を使わず、ベンチの監督のイスに座らず、選手、コーチ、スタッフと一丸になって戦った。

 ヤクルトでの現役時代、楽天でのヘッドコーチ時代の恩師だった野村克也監督は、あえて選手と距離を取っていた。だが、そのスタイルは現代の選手には合わないと考え、グラウンド内外で積極的に選手と対話してコミュニケーションを取った。試合後の会見では選手を呼び捨てにせず「〇〇選手」と呼ぶことを徹底。モチベーション高くプレーできる環境を作った。

 多くの若手にチャンスを与えて「勝利と育成」の両立を目指した。CS敗退した試合後には「今シーズンそういったところを阿部監督のほうから掲げてスタートしたので。そういったものを継承できればという思いはありました。ちょうど選手が入れ替わる時期でもあるので、若い選手を起用せざるを得ないチーム事情もありました。盤石のレギュラーが固まっているチームじゃなかっただけに若い選手は使いやすかったというのはあります」と振り返り、経験を積んだ若手のさらなる成長を願っていた。

 チームは来季3年ぶりのリーグ優勝と、2012年以来15年ぶりの日本一を目指す。

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