◆秋季高校野球近畿大会 ▽1回戦 明石商13―0和歌山東=5回コールド=(10月17日・わかさスタジアム京都)

 プロ注目の強肩捕手、明石商・大塚弥(あまね)主将(2年)が名刺代わりの一発だ。

 初回、先頭から3連打で1点を先制し、さらに四球で無死満塁。

左翼席へ豪快に放り込んだ。2回1死二、三塁の第2打席では、中前へ2点打を運んだ。2打数2安打6打点でコールド勝利に貢献した。

 公式戦4本目となる高校通算20号。大塚は「調子が悪くて…。悪いながらにチームに貢献しようと思っていた。腐らずに指導してくれて監督さんに感謝しています」と頭を下げた。

 狭間善徳監督は「(大塚は)全然ダメで、気分が悪くなるくらい(2人で特訓を)やった。(4番から)わざと5番にして気を楽にと思ったら、そこに(チャンスが)来る。勝つときはこんなもん」と大塚の「引き」にも驚きの表情を浮かべた。

 今夏の兵庫大会は決勝で社に惜敗し、甲子園を逃した。「一球の重みを知りました」。

主将として声かけを欠かさず、チームを引っ張ってきた。

 大塚が明石商を目指したのは、甲子園での劇的アーチがきっかけだった。2019年センバツ。明石商・来田涼斗(現オリックス)が準々決勝の智弁和歌山戦で、先頭打者弾とサヨナラ本塁打を放ち、当時小学生の大塚がライトスタンドで観戦。大きな放物線が、すぐ近くに飛んできた。「サヨナラホームランが目の前に飛び込んできた」。その時以来、先輩に憧れ同じ縦じまのユニホームを目指した。

 この日の本塁打は新チームになってから6本目。準々決勝は大阪桐蔭と戦う。「勝って甲子園を決めてみんなで笑いたい。挑戦者なので謙虚に謙虚に戦います」とキッパリ。自らのバットで勝利を呼び込む決意を語った。

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