巨人・松井秀喜新監督へエールを送る連載「G新監督へエール ゴーゴー松井」の第2回には、阪神OB会長の掛布雅之氏(71)=スポーツ報知評論家=が登場した。松井新監督が阪神ファンだった少年時代に憧れ、親交の深いミスタータイガース。
生半可な気持ちでは引き受けられない決断だったと思う。監督就任でこれほど大きなインパクトを残せる存在は、なかなかいない。巨人ファンだけではなく、ライバル球団である阪神も含め、すべてのプロ野球ファンが松井秀喜監督の誕生を喜んでいるんじゃないかな。私も一ファンとしてワクワクした気持ちで会見の様子を見入り、その言葉から覚悟や責任感がヒシヒシと伝わってきた。
彼の現役時代は日本テレビさんの企画で、毎年のように対談をしていた。巨人の歴史に残る4番打者になり、ヤンキースでも4番を張った。私より数段すごい選手になったのに「掛布さんに憧れて野球をやった子どもでした」といつまでも言ってくれる。私のYouTubeチャンネルにも「掛布さんに頼まれれば」と二つ返事で出演してくれて、申し訳ないほどありがたかった。
巨人の今のチーム状況は、就任1年目の長嶋監督が最下位に沈んだ当時と似ている。「地獄の伊東キャンプ」として語り継がれる猛練習で新時代の土台づくりをしたように、次は松井監督が若手選手と汗を流す番だ。今回のドラフトを見ても1位指名の横浜高・織田も含め、即戦力というより、3年先を見据えてのもののように見える。
巨人という球団は勝利が宿命づけられているが、ファンも猶予を持って松井ジャイアンツの成長を見てあげるべきだ。そして、フロントも現場と同じ方向を真っすぐ向き、足並みをそろえて「1000日間」を歩まないといけない。長嶋さんがかつて背負った90番を選択したことからも、強い決意がうかがえる。来年2月、春のキャンプでのユニホーム姿が今から楽しみで仕方がない。
◆掛布 雅之(かけふ・まさゆき)1955年5月9日、新潟・三条市生まれ、千葉県出身。71歳。習志野で2年夏に甲子園出場。入団テストを経て、73年のドラフト6位で阪神入団。88年限りで現役を引退。本塁打王3回、打点王1回。










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