◆第174回天皇賞・秋・G1(11月1日、東京競馬場・芝2000メートル)

 第174回天皇賞・秋・G1は11月1日、東京競馬場の芝2000メートルで争われる。秋の古馬3冠戦初戦は“最強世代”4歳馬のG1馬2頭が中心となる。

史上6頭目の同一年の天皇賞春秋連覇を狙うクロワデュノールは、父キタサンブラックと父子での春秋連覇なら史上初。一方、昨年王者のマスカレードボールは22、23年イクイノックス以来、史上4頭目の連覇に挑む。

 秋も主役の座は譲らない。G14勝のクロワデュノールが始動する。昨秋は凱旋門賞(14着)などに挑んだが、今年は国内で迎える秋初戦。斉藤崇調教師は「いい状態に持って行ければ勝負になります」と自然体を強調した。

 春は高いパフォーマンスを見せた。大阪杯では逃げるメイショウタバルを差し切って余裕たっぷりの勝利。天皇賞・春では直線で早めに先頭に立ち、ヴェルテンベルクの猛追を退けて推定2センチの鼻差を制した。次戦の宝塚記念では直前の大雨もあり、メイショウタバルに次ぐ2着に。史上初の春古馬3冠達成はならなかったが、3戦続けて見せ場十分の走りだった。

 偉業達成にも期待がかかる。

春秋の天皇賞を同一年に制したのは過去5頭。スペシャルウィークやテイエムオペラオーといった名馬がそろうが、その中には父キタサンブラックも名を連ねている。親子での制覇となれば史上初の快挙だ。また、ここを勝利すれば00年テイエムオペラオー、04年ゼンノロブロイ以来、史上3頭目となる秋古馬3冠も視野に入ってくる。

 状態も上昇一途。1週前追い切りでは栗東・CWコースで3頭併せを行い、6ハロン80秒4―11秒6を力強い脚取りでマークした。間宮助手は「(追い切りの)本数もすごくやっているので、牧場から帰ってきた時より体つきや追い切りの動きは整っています」と仕上がりの良さに胸を張る。入念な調整を重ね、休養明けでも好気配を漂わせている。

 28日には初コンビを組むCデムーロが最終追い切りに騎乗する予定。昨年のジャパンC前の最終追い切りにも騎乗し、状態をジャッジした経験がある。「力を出せる状態で秋初戦を迎えられたら」と間宮助手。名手の手を借りギアを上げ、秋の盾へ万全の態勢で挑む。

(木戸 裕也)

 ◆同一年の天皇賞春秋連覇 天皇賞馬が天皇賞に再挑戦できるようになった1981年以降、同一年に制したのは1988年タマモクロス、99年スペシャルウィーク、00年テイエムオペラオー、07年メイショウサムソン、17年キタサンブラックの5頭。なお、テイエムオペラオーは翌01年の天皇賞・春まで3連覇している。

 ◆同一年の天皇賞春秋連覇 天皇賞馬が天皇賞に再挑戦できるようになった1981年以降、同一年に制したのは1988年タマモクロス、99年スペシャルウィーク、00年テイエムオペラオー、07年メイショウサムソン、17年キタサンブラックの5頭。なお、テイエムオペラオーは翌01年の天皇賞・春まで3連覇している。

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