巨人・松井秀喜新監督へエールを送る連載「G新監督へエール ゴーゴー松井」の第6回は、タレントのビビる大木(52)が登場。同世代のスーパースターを2度にわたって、NYまで追いかけた思い出を語った。

(構成・加藤 弘士)

 松井さんとは同学年。有吉弘行君とも話すんです。「俺たち、松井世代だよな」って。甲子園のスターとして同世代一番乗りで、スポーツ紙の1面を飾った人。思い入れは強いです。

 ヤンキース1年目、03年初夏にヤンキースタジアムへ応援に行きました。僕は巨人ファンじゃなくて、巨人軍の一員です。なので巨人のジャンパーと帽子をかぶって、ヤンキースタジアムの右翼席から「ヒデキ!」と声援を送ったんです。

 するとNYのファンから「お前の帽子は何だ?」と聞かれてね。「マツイが去年までいたトーキョージャイアンツのものだ」と話したら、周囲の人々が「ああ、今年入団した日本人だよな。その応援にわざわざ来たのか!」って喜んでくれて。「マツイは次の打席だぞ。

ちゃんと応援しろよ」と言われたり。結構盛り上がって、ライトスタンドでの数時間、僕はNYで人気者になっちゃったんですよ。松井さんのおかげで。

 その10年後の13年。松井さんがヤンキースタジアムで引退セレモニーを行うので、0泊2日で再びNYに行きました。どうしても、この目で見たかったから。

 入国審査の時、係員に「0泊2日? お前、何しに来たんだ」って怪しまれたんです。片言の英語で「ヒデキ・マツイの引退セレモニーを見に来ました」と説明したら、「OK!」と笑顔で言われてね。「ヒデキは立派なニューヨーカーだよ」と言ってくれたんです。10年の歳月を経て、松井さんはNYの人々に、こんなに愛される存在になったんだなって。現地で実感できたのは僕の財産です。

 今、巨人は苦しい時期。

お膳立てが整ったタイミングじゃなく、ここで引き受けるのが松井さんらしいなあ。伝統や責任を必要以上に背負わないでほしい。巨人での現役時代、大先輩の落合さんを待たせたり、最近でもイチローさんとの対談に遅刻したりした、あの鈍感力を存分に発揮して、図太(ずぶと)くやってほしいです。

 正直、順位なんてどうでもいい。そんな小さい気持ちで応援するつもりはありません。最下位になっても全力応援する覚悟です。

 そして松井新監督がまな弟子へ、電話越しに「素振りしてみろ」と言うような、熱いドラマを心から期待しています。大いに暴れてくれ、ゴジラ。時は来た!

 ◆ビビる 大木(おおき)1974年9月29日、埼玉・春日部市生まれ。52歳。テレ東系「家、ついて行ってイイですか?」のMCやTBS系「ラヴィット!」など多方面で活躍中。かすかべ親善大使、ジョン万次郎資料館名誉館長、高知県観光特使、萩ふるさと大使も務める。

「月刊ジャイアンツ」では「大木な巨人」も隔月で連載中。

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